札幌札苗北中　キャリア教育　進路へのイメージ持って　社会人１０人来校し講話

（札幌市 2022-11-25付）

トークセッションで中学生にエールを送った

　札幌市立札苗北中学校（藤王尚之校長）は１７日、社会人１０人を講師に招いたキャリア教育を実施した。３年生２９４人が参加。社会人から職業選択に当たっての思いや考え方などを聞き、将来の進路に対するイメージを膨らませた。

　高校進学を控えた３年生を対象に、今後の進路について具体的なイメージを持ってもらおうと、総合的な学習の時間で実施。大学生を招いた９月１６日の第１回に続き、社会で活躍する人材による体験談などを通して多様な生き方や価値観を理解し、広い視野で進路選択できるようにすることを目指した。

　開催に当たっては、フリーランスでワークショップの企画、学校へのキャリア教育プログラム提供などを行っている馬場航平さんが企画。フリーアナウンサーや地域コーディネーター、公務員など様々な分野で活躍する社会人１０人を招き、ブース形式での職業紹介や、トークセッション形式での講話を展開した。

　冒頭、社会人５人が登壇しトークセッション。「中学生の時に感じていた仕事に対する印象」「働くことへの不安」などについて、それぞれが当時抱いていた不安や迷い、悩みなどを伝えた。

　続いて、ブース形式で職業紹介。中学生がそれぞれ興味のある分野のブースに移動し、社会人の話を聞いた。社会人は「介護の世界はキラキラしたものではないけれど、人生の最後を自分らしい生活で終えることへのお手伝いがしたかった」「人生に正解はない。チャンスはどこにあるか分からない。チャンスを拾えるよう、アンテナを高く持ってほしい」「趣味と実益を兼ねた職業に就きたかった。進路選択には、まずは自分の気持ちや考えを大切にして」などとアドバイスを送った。

　このあと、再びトークセッション。「人生で仕事の位置付けは？」と問われた社会人は「思いを形にする手段」「楽しいことをするために、やらなければならないこと」「人の役に立つことは生きる上で必要。それが仕事だと思う」などと話した。

　その上で、中学生に対し「今からどのような仕事をしたいかを考えてみて」「今つらいことがあっても、いつか笑って振り返ることができるようになる」「やりたいことを見つけて、自分から行動してほしい。それがやりがいにつながる」などとエールを送った。

(札幌市 2022-11-25付)