道教委・道教大「対話の場」　高度専門人材育成へ　教員育成プログラムなど成果確認

（道・道教委 2022-11-25付）

道教委教育大学対話の場

　道教委と道教育大学は１５日、道教育大札幌駅前サテライトで本年度２回目の「対話の場」を開催した＝写真＝。倉本博史教育長と蛇穴治夫学長が出席し、高度な専門性を持つ人材の育成に向けて協議。本年度から札幌北陵高校で試行している「みらいの教員育成プログラム」など、教員の育成・確保に向けた取組の状況や成果を確認した。

　会議は、両者が連携協定に基づき行っている各種事業に加え、教職の魅力向上や魅力ある学校づくりのための取組に向けた認識を共有し、協働の一層の推進を図ることを目的に平成３０年度から実施しているもの。

　この日、道教委から倉本教育長ら９人、道教育大からは蛇穴学長ら４人が出席した。

　協議のテーマは「高度な専門性を持つ人材の育成」。蛇穴学長は教員養成機能の高度化に向けた構想や人材育成について説明。道教委は教員派遣を活用した人材育成について説明した。

　続いて意見交換を実施。教員の人材育成におけるキャリアステージ、求められる資質・能力や育成体制の構築について活発に議論し、今後も継続して協議を重ねていくことを確認した。

　このほか、道教委がみらいの教員育成プログラムの実施状況、教員採用試験の状況、道立美術館パートナーシップ事業について説明。道教育大はへき地校体験実習や現職教員研修について説明した。

　倉本教育長は「北海道で教員を目指したいという人の中に地方の小・中規模校に勤務したいという希望を持った人がいるという実態があらためて分かった。へき地校体験実習もプラスに働くものと期待している」と述べた。

　高校生向けに開始した教員育成プログラムに関しては「想定した以上に効果的であると感じた。来年度以降、さらに発展させていきたい」との考えを示した。

　蛇穴学長は「これまで以上に学校現場にしっかりと目を向けて教育・研究を行うとともに、学生との関わりの中で教職の魅力を感化させていきたい」と話した。

(道・道教委 2022-11-25付)