日高局 学校の働き方改革推進会議 取組の見える化が大切 日高富川中、浦河高が実践発表(道・道教委 2022-11-25付)
管内の教育関係者がオンラインで参加
【苫小牧発】日高教育局は18日、管内学校における働き方改革推進会議をオンライン開催した。働き方改革推進事業中間報告会を兼ねて開いたもの。行徳義朗局長ら同局職員、管内町教委の教育長、小・中・高・特別支援学校長ら約30人が参加。働き方改革推進事業推進校の日高町立富川中学校、浦河高校が自校の取組をプレゼンテーションし、効果的な改革の進め方を共有した。また、部活動の地域移行についての説明・協議を行い、今後の取り組み方などについて議論した。
はじめに行徳局長があいさつ。各学校で効果的な働き方改革に尽力していることに感謝を示した上で「(この会議は)明らかになった課題と成果を普及・啓発につなげることが目的。一層の推進に向けて忌憚のない意見を」と求めた。
引き続き、事業推進校が中間報告を実施。富川中の高杉省一校長は、元年度からスタートした取組を振り返り、年度ごとに実施した取組を説明した。本年度の取組については、個人レベルでの改革意識向上のために人事評価シートの学校設定項目に働き方改革を入れるなどの取組を進めていることを紹介した。
これまでの取組によって、同僚性の向上や勤務時間への意識の高まりが見られた一方、改善策の手詰まり感や改革へのモチベーション維持などの課題があることに触れた。最後に「知恵を絞りながら今後も進めていきたい」と述べ、取組を継続していく考えを示した。
浦河高の齊藤雄大校長は、時間外在校等時間を様々な角度から分析した結果を提示。月別の状況や担任・校務分掌・部活動顧問などの役割別の状況などを示し、学校勤務年数が長い教員やキャリアガイダンスを担当する教員らが比較的、長時間勤務となる傾向があることを明らかにした。
時間外勤務の縮減に向けた取組では、会議等資料のペーパーレス化、ICTの積極的な活用、定型業務の自動化推進などに取り組んでいることを紹介。「働き方改革は学校改革の一つ。私自身も勉強し、教職員の心身の健康を維持するために大事な業務と感じている」と述べた。
報告に関し、熊谷誠義務教育指導監は「とても参考になった。見える化がとても大事だとあらためて認識した」と感想を述べた。今後の取組の参考事例として、余剰時数が過度に多くならないよう5時間授業・午前授業の日を増やす、清掃時間なしの特別日課で子どもたちを早く返すなどの取組をしている学校があることを紹介した。
引き続き、部活動の地域移行について、道教委教職員課部活動対策推進係の泉川佳孝課長補佐が説明。国の改革の方向性と道教委の取組を解説した。
意見交換では、指導者の確保や推進計画のガイドライン、大会・コンクールの在り方などが話題に上がった。泉川課長補佐は、12月に道の推進計画素案のパブリックコメントを行うことなどに触れ、今後も随時情報提供していくことを伝えた。
(道・道教委 2022-11-25付)
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