高校づくり指針意見交換会〈留萌〉　ＩＴ等の人材育成を　再生可能エネ、高大連携等

（道・道教委 2022-11-28付）

留萌管内高校づくり指針意見交換会

　【留萌発】道教委は１５日、「これからの高校づくりに関する指針」改定版素案に係る意見交換会（留萌管内）をオンライン開催した＝写真＝。道教委担当者や管内教育関係者ら約６０人が参加。意見交換ではＩＴ人材や再生可能エネルギーに関する人材の育成のほか、高大連携に向けた取組などについて意見が上がった。

　道教委は９月に同指針改定版素案を策定。現在、道内各管内で関係者の意見を聴取している。

　はじめに川村秀明留萌教育局長があいさつ。素案策定の経緯を示した上で忌憚のない意見を求めた。

　続いて、道教委の担当者が地域とつながる高校づくりや活力と魅力のある高校づくりなど素案の内容を説明した。

　意見交換では留萌市教委の高橋一浩教育長がＩＴ人材の育成について高校教育にどう盛り込んでいくのかを質問。道教委の担当者はＩＴ人材の育成に向けた取組を紹介したほか、高校教育での完結が難しいことに触れ、高校教育に求められる基礎力を身に付けて上級学校に送り出す重要性を強調した。

　苫前町の福士敦朗町長は社会がデジタル化に向かっていることに触れ「デジタル化という文言を素案の中に入れていくべきではないか」と質問。道教委の担当者は「案を検討していく中でいただいた意見を検討していきたい」と伝えた。

　天塩町の佐々木裕之町長は天塩高校では筑波大学と高大連携に取り組んでいることに触れ、中高連携のみならず、高大連携も含めた地域への助言を要望した。

　道教委の担当者はコミュニティ・スクールやコンソーシアムの取組に触れ「こういったところに力を入れながら中高連携、高大連携にさらに発展させていきたい」と話した。

　留萌市の渡辺稔之副市長は風力発電など再生可能エネルギーの取組が広まっていることからニーズが高まる可能性に触れ「（素案では）それを支える人材の育成が触れられていない。必要な人材を何とか確保したい」と話した。

　道教委の担当者は「子どものニーズと社会のニーズに沿った形で教育を提供していきたい」と話した。

　最後に道教委高校教育課の岡内誠道立学校配置・制度担当課長が来年３月をめどに指針改定版を策定する見通しを伝えた。

(道・道教委 2022-11-28付)