札体研　５・６ブロック研究授業　考え伝え合い楽しむ　幌南小６年　運動３種に挑戦

（札幌市 2022-12-15付）

自分たちに合った運動を模索した

　札幌市学校体育研究連盟は（札体研、千葉智明委員長）は１１月２５日、札幌市立幌南小学校で本年度小学校５・６ブロック研究授業を行った。研究主題「分かる・伸びる・関わる体育活動の充実」のもと、幌南小６年１組の体つくり運動「体の動きを高める運動（Ｓｈｉｎ　ｊｕ　Ｆｉｔ　Ａｄｖｅｎｔｕｒｅ）」を公開。指導した深澤昇暉教諭は、仲間と考えを伝え合いながら自分に合った運動を行う活動を通して、児童たちに一層運動の楽しさを味わわせた。

　同会は研究主題に「分かる・伸びる・関わる体育活動の充実～主体的・対話的で深い学びを生む体育学習」を掲げ「運動の特性、学習課題や個々の課題意識に即した場の構成の吟味」「教師の関わりと子どもの自信との関連性の検証」などの課題解決に向け、研究を進めてきた。

　研究の視点には①主体的・対話的な姿を生む教材化と学習過程②主体的・対話的な姿を生む関わり③深い学びを生む評価―の３点を設定。「運動の特性を味わわせる」「教師の意図的な関わり」「深い学びの具体的なイメージを持つ」などの視点を中心に日々実践を積み重ねてきた。

　この日公開した、幌南小６年１組の体つくり運動「体の動きを高める運動（Ｓｈｉｎ　ｊｕ　Ｆｉｔ　Ａｄｖｅｎｔｕｒｅ）」は深澤教諭が指導した。

　前時までには、単元の始めから運動の楽しさ「発見」「挑戦／獲得」「仲間」を意識した学びを推進。ボールキャッチ、２Ｄボルダリング、ミニサーキットの各運動について、自分に合った行い方になるように工夫しながら、目標となる動き（Ｆｉｔｎｅｓｓ）を設定し、それを達成してきた。また、目標達成後は、より自分の動きを高める運動となるように動きを試し、授業支援ソフトに蓄積してきた。

　本時では、ねらいに応じて、体の動きを高めるための運動を行うこと、体の動きを高めるために自己やグループで考えたことを他者に伝えること、仲間の考えや取組の良さを認めることができるようにすることを目標に掲げた。

　準備運動、これまでの仲間との学びを確認した上で、もっと運動を楽しくするために特に味わいたい運動の楽しさを「発見」「挑戦／獲得」「仲間」の３つの中から選択した。

　ボールキャッチチームでは、背面キャッチや上空に上げたボールを１回転してからキャッチするなどの新技に挑戦。

　２Ｄボルダリングチームは、コースに新しくコーンを立てて難しくするなど、工夫しながら自分の限界に挑んだ。

　ミニサーキットチームは、仲間と声をかけ合いながら運動することで運動の楽しさを一層味わった。

　深澤教諭は、仲間と考えを伝え合い、より自分に合った運動を行うことで一層楽しく体力を高められることを伝えた。

　公開授業後には、全体会、研究討議などを開き、体育授業の充実を目指して研鑚を積んだ。

(札幌市 2022-12-15付)