札幌月寒中　着物教室　感謝の気持ち込めて　お辞儀などマナーも学習

（札幌市 2022-12-14付）

　札幌市立月寒中学校（中山明彦校長）は６、７日の２日間、日本時代衣装文化保存会の協力を得て、着物に関する授業を行った。１年生１１６人が参加。浴衣の着付けを体験したり、お辞儀の仕方などのマナーを学んだりした。

　家庭科と道徳の教科等横断的な学習として実施。和服の構成や文化の継承を学び、他者を思いやる心を培うことをねらいとした。講師は、同会の松本豊笑さんら４人が務めた。

　初日の１年６組と７組の授業では、着物一反を仕立てるのに約２６００頭のカイコが必要なことや、和服は男性も女性も、右手が自然に襟に入る「右前」で着ることなどを学んだ。

　浴衣の着付けも体験＝写真＝。講師や同級生に手伝ってもらいながら、おはしょりを整えたり、帯を巻いたりした。

　また、和服着用時の立礼や座礼の仕方などマナーについても学び、松本さんが「会えて良かったと相手に伝わるよう、動作に思いを込めて」と呼びかけると、生徒たちは向かい合って実践した。

　男子生徒は「自分で着付けしたのは初めて。礼一つでも、感謝の気持ちを込めることが大切だと思った」と話した。

(札幌市 2022-12-14付)