５年度札幌市学校教育の重点　学び、成長に誇りを　新たに総括として位置付け

（札幌市 2022-12-13付）

　札幌市教委は、５年度市学校教育の重点について「ふるさと札幌における学び、成長に誇りを持てる教育」を新たに総括として位置付ける方針を示した。８日の幼小中合同教育課程研究協議会で伊達峰史教育課程担当課長が明らかにしたもの。伊達課長は「札幌らしい学校教育における学びや成長を実感し、その過程や経験に誇りを持って、心豊かにたくましく歩み続けてほしい」と込めた思いを説明した。

　市学校教育の重点は、幼児児童生徒の発達の段階を踏まえ、学校経営や教育課程の編成・実施、生徒指導などに生かすため、特に重点となる施策や教育内容を示すもの。市教委は毎年、全教職員に冊子を配布しており、重点を踏まえ、教職員が一丸となって創意工夫を凝らした特色ある教育課程の編成・実施、学校運営などに取り組むことを期待している。

　本年度は「人間尊重の教育」を学校教育の重点の基盤に「さっぽろっ子“学び”のススメの活用」「“小中一貫した教育”の推進」「ＩＣＴを活用した教育の推進」の３点を包括的重点に据え、知・徳・体の調和の取れた育ちなどを目指している。

　５年度から新たに、重点を総括する視点を設定し「ふるさと札幌における学び、成長に誇りを持てる教育」を位置付ける方針だ。

　伊達課長は、重点に示している施策や教育内容について「その一つ一つが札幌らしい学校教育と言える」と述べ「それを実践し、本物にしているのは学校現場の皆さん一人ひとり。札幌市は、学校と教委が同じ教育現場として連携を密にして取り組んでいると自負しているし、誇りも感じている」と強調した。

　その上で「子どもたち一人ひとりにも、この札幌らしい学校教育における学びや成長を実感し、その過程や経験に誇りを持って、心豊かにたくましく歩み続けてほしい」と込めた思いに触れた。

(札幌市 2022-12-13付)