4定札幌市議会代表質問(札幌市 2022-12-12付)
中核的機能施設設置へ検討深化
障がい者スポーツセンター整備
札幌市の秋元克広市長は、障がい者スポーツセンターの整備について「先進事例の調査やパラスポーツ関係者と議論を進め、中核的機能を担う拠点施設として、設置に向けた検討を深めたい」と述べた。
障がい者スポーツの振興に関わり「裾野拡大や支援する人材の育成、環境整備を重要課題と捉えている」と強調。体験会や指導者養成講習会の拡大に向けた検討を進めるとともに「障がいのある人が日常的にスポーツを行える環境整備が必要」との認識を示した。
また、障がい者スポーツ専用の学校開放については、市立札幌みなみの杜高等支援学校のみとなっている。現在、既存の学校開放において、障がい者優先の利用枠を設定できるよう、関係団体と協議を進めていることを明らかにした。
わたなべ泰行議員(公明党)の質問に対する答弁。
戦略ビジョン実現着実な推進へ配分
5年度当初予算編成
秋元市長は、5年度予算の考え方について「第2次札幌市まちづくり戦略ビジョンの実現に資する予算とすることで、豊かな暮らしと新たな価値をつくる、持続可能な世界都市さっぽろの実現に向けて取り組みたい」と述べた。
5年度当初予算に関わっては、来春に市長選を控えているため骨格編成となる。一方で、新たな戦略ビジョンのビジョン編に掲げる「まちづくりの基本目標」の実現に資する事業や、新型コロナウイルス感染症など喫緊の課題に対応するための事業については「しっかりと予算を計上する」との考えを示した。
わたなべ議員の質問に対する答弁。
若者との協働へ双方向対話重視
戦略ビジョン実現で
町田隆敏副市長は、第2次札幌市まちづくり戦略ビジョンの実現に向けた若者との協働について「学校等と連携した取組とともに、若手NPO職員との対話や、若手経営者やフリーランスなど多様な人材で構成される勉強会に参加し意見交換を行うなど、行政や地域と接点が少なかった年代にもアプローチする」との考えを示した。
第2次戦略ビジョンの策定段階においては、学校等と連携し、次世代を担う子ども・若者との協働をテーマとした対話型の授業などを実施してきた。
若者との協働に関わって、双方向の対話に重きを置いた取組を通して「子ども・若者と行政・地域の垣根を取り払い、アイデアを引き出しながらまちづくりに係る協働の輪を広げたい」と述べた。
わたなべ議員の質問に対する答弁。
さらなる公費負担現時点では困難
学校給食費の無償化
檜田英樹教育長は、学校給食費の無償化について「子育て世帯における学校給食費の負担軽減は、これまでの就学援助制度等で実施している」とし、これ以上の支援は現時点で難しいとの認識を示した。
就学援助制度の拡大に関しては「現行の基準によって援助を必要とする家庭に行き渡っていると認識している」とし、今後必要に応じて検討する考えを示した。
池田由美議員(日本共産党)の質問に対する答弁。
(札幌市 2022-12-12付)
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