４定札幌市議会代表質問（６日）

（札幌市 2022-12-09付）

子の声反映する仕組みづくり等

本年度中に公表　児相第三者評価

　札幌市の町田隆敏副市長は、１０月に実施した児童相談所の第三者評価において「子どもの声を反映する仕組みづくりなど、権利擁護を一層推進するための助言をもらった」と明らかにした。評価結果は、本年度中に公表する予定。

　外部専門機関による児童相談所の第三者評価は、令和元年改正の児童福祉法において規定されたもの。市では、国のガイドライン策定に携わった有識者や弁護士らによる実地調査を１０月に受けた。

　前年度に策定した「第３次児童相談体制強化プラン」に基づく取組については一定の評価が得られたとし「改善点を踏まえ、子どもの最善の利益を中核に据えた児童相談体制の強化に取り組む」と述べた。一時保護中の子どもの、意見表明を支援する制度の整備などを進めるとしている。

　松原淳二議員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

専門人材等と連携　学校と早期解決へ

今後のいじめ対策

　檜田英樹教育長は、文部科学省が１０月に公表した「３年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」を踏まえた今後のいじめ対応について「心理や福祉の専門人材や関係機関と連携し、早い段階から学校と問題解決に取り組む」と述べた。

　調査結果によると、市の認知件数は９００３件。積極的認知が進んでいることから、全国と同様に増加傾向にある。

　檜田教育長は「問題が複雑化し、解消に時間を要する困難なケースもある」との認識を示した上で、関係機関と連携し、組織的な対応に努めるとした。

　松原議員の質問に対する答弁。

(札幌市 2022-12-09付)