札幌市教委　さっぽろっ子宣言　本年度中に最終決定へ　中学生らが作成・検討３点

（札幌市 2022-12-09付）

　札幌市教委が本年度から作成を進めている「さっぽろっ子宣言」の最終候補が決定した。各区を代表する中学校生徒会担当生徒らで構成する子ども運営委員会が作成・検討を進め「みとめよう　わたしとあなたの　いいところ　つたえてみよう　すなおなきもち」など３点に絞り込んだ。今月中に市内全小中学生を対象にアンケートを実施し、投票結果をもとに本年度中に決定する予定。

　市教委は本年度「人間尊重の教育」を市学校教育の重点の基盤として位置付け教育活動を推進している。

　それを踏まえ、これまで実施していた人権教育推進事業を「人間尊重の教育」推進事業に改称し、事業内容等を再構築した。

　その一環として子どもの自治的な活動を推進するため、さっぽろっ子宣言の作成を開始。「一人ひとりが大切にされている」と実感できる学校づくりに向けて、全市共通の合言葉となるものだ。

　中学校の生徒会担当教員らで構成する推進委員会、各区を代表する中学校生徒会担当生徒で構成する子ども運営委員会を設置し、６月から作成に着手。市内全小中学生を対象に実施した事前アンケートの結果をもとに、生徒たちが中心となって宣言文と込めた思いを説明する文章について話し合ってきた。

　１１月中旬に開催した第２回子ども運営委員会を経て、最終候補３点を各学校に周知した。

　各宣言文と込めた思いの概要はつぎのとおり。

▼みとめよう　わたしとあなたの　いいところ　つたえてみよう　すなおなきもち

▽お互いの良いところを認め合おう、勇気をもって素直な気持ちを伝え合ってみようという思いを込めました

▽まずは、自分を大切にしてほしいという気持ちから、「わたし」を先にしています

▽ひらがなを用いて分かりやすくし、親しみやすい「５・７・５・７・７」のリズムにしました

▼三つの「あい」

▽一人ひとりの存在やよさについて「認め合い」「助け合い」を大切にして、人との関わり合いを通して、様々なことを「学びあえる」環境をつくりたいという思いを込めました

▽最後をおたがいにという意味の「合い（あい）」という言葉でそろえ、印象に残るようにしました

▽「あい」には、愛情の「愛（あい）」という意味もこめられています

▼プラスのまほう

▽ものごとを明るく前向きに考える「プラス（ＰＬＵＳ）」の思いを大切にして、札幌の街にまほうをかけたいと考えました

▽札幌市の「まほうのかいわ」とつなげて、さっぽろっ子一人ひとりが、自分もみんなも大切にして、笑顔があふれる学校になるようにという思いを込めています

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