札幌八条中で五輪選手・鈴木さん　失敗を恐れず挑戦して　オリパラ出張ミュージアム

（札幌市 2022-12-14付）

　札幌市立八条中学校（和泉明一校長）は１１月３０日、札幌市オリンピック・パラリンピック教育推進事業の一環で「オリパラ教育～出張ミュージアム」を行った＝写真＝。スピードスケートオリンピアンの鈴木靖さんによる講話や札幌オリンピックミュージアムによる収蔵品紹介などを実施。鈴木さんは、現役時代の自身の経験談から諦めないで夢に向かって努力する大切さを説いた。

　市オリンピック・パラリンピック教育推進事業では「スポーツを通して心身を向上させ、文化や国籍の違いを越えて友情やフェアプレーを育み、平和でより良い世界をめざす」オリンピック・パラリンピックの精神とその価値に基づくスポーツについての理解を深めることをねらっている。

　この日は、鈴木さんがオリンピアン・パラリンピアンについて講話。生徒たちは、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から２・３年生は体育館で、１年生は各教室のテレビで視聴した。

　鈴木さんははじめに、写真と共にオリンピック・パラリンピックの歴史を振り返り、第１回のアテネオリンピックの出場国や五つの輪でデザインするオリンピックシンボルの意味などを紹介した。

　また、自身が大けがをして挫折しそうになった過去について回顧。夢を諦めないで練習に励んだ結果、オリンピックの代表選手に選ばれた経験談から最後まで諦めないで夢に向かって努力する大切さを説いた。

　その上で生徒たちに対して「人はたくさん失敗してその夢に近づいていく。失敗を恐れずに何事にもチャレンジして」とエールを送った。

　講話後には、出張ミュージアムとして、札幌オリンピックミュージアムの紹介動画を上映したほか、実際にミュージアムとオンラインでつなぎ、学芸員による講義や収蔵品の紹介、オリパラクイズ、聖火トーチに触れる体験などを行った。

(札幌市 2022-12-14付)