札幌市立高生　Ｇ７環境大臣会合へ　小中学生に問題提起　ＳＤＧｓ踏まえプレゼン動画

（札幌市 2022-12-14付）

　来年４月の「Ｇ７札幌気候・エネルギー・環境大臣会合」開催に向けて、札幌市立高校生が環境について小中学生に問題提起する取組を進めている。市立学校の全ての児童生徒が環境について考えるとともに、解決に向けて行動しようとする意識を醸成することなどがねらい。１２日に開かれた市立高校生徒会リーダー交流会で、代表生徒が問題提起の内容や方法などについて活発に話し合った。

　来年のＧ７広島サミットの関係閣僚会合のうち、気候・エネルギー・環境大臣会合が４月１５、１６日の２日間、札幌市で開催されることが決まった。

　市教委は、これを契機にＳＤＧｓの理念「持続可能な社会を築くためにどのような行動ができるのか」について考えるきっかけにしようと市立高校生による取組を考えた。

　内容は、環境問題に関するプレゼンテーション動画等を制作し、市内の小中学生に問題提起するというもの。「環境」は、札幌らしい特色ある学校教育のテーマの一つにも掲げられていることから、市立学校の全ての子どもが地球環境について考える機会にするとともに、解決に向けて行動していこうとする社会参画意識の醸成につなげることがねらい。人間尊重の教育推進事業における、さっぽろっ子「自治的な活動」としても位置付けている。

　市立高校・特別支援学校長会と連携し、１２日に開かれた市立高校生徒会リーダー交流会の協議テーマの一つに設定。参加した生徒たちは、どのような視点で問題提起するか、小中学生に分かりやすい内容にするにはどうすればいいか、などについて話し合った。

　中では「まずは様々な環境問題について“知ってもらうこと”を主軸にしたい」「問題を認識し、実際に行動に移してもらえるように“楽しい”“面白い”と興味を持ってもらえる仕掛けが必要」「“札幌らしさ”に着目して環境問題を考えていきたい」などと活発に意見を出し合った。

　１月末までに問題提起の内容と方法を決定し、２、３月に準備を進める予定。完成後、会合開催までに市内全ての小・中学校に周知する。

(札幌市 2022-12-14付)