２２８事業の結果等紹介　生涯学習推進構想３年度報告　札幌市教委

（札幌市 2022-12-15付）

　札幌市教委は、市の生涯学習に関する施策の指針「第３次札幌市生涯学習推進構想」の３年度実施報告をまとめた。学校図書館活用事業やサタデースクールなど関連する２２８事業について、実施結果と今後の取組の方向性を示した。

　計画期間は、平成２９年度から約１０年間。基本施策として①学びを生かして未来を創造する人づくり②学びで育むつながりづくり③学びを支える環境づくり―の３点を提示し、就学前から高齢期までの各世代のニーズに応じた学習環境の整備・拡充を掲げている。

　報告書では、重点施策のうち「地域と学校が連携する取組の推進」では、学校図書館活用事業を、小学校１１８校、中学校１校で実施。コロナ禍であっても、運営を行う地域ボランティアの人材確保に努めるため、ボランティア向け情報誌を２回発行し、感染症対策のノウハウの共有や優良事例の紹介をした。運営には３５３７人のボランティアが関わり、延べ２万５０７９人が一般利用した。

　一方、サタデースクールについては、１４校１３運営協議会で実施したが、年平均は約２・５回にとどまった。接触機会の多い調理や運動プログラムの見合わせや人数制限のためで、参加人数はコロナ禍以前と比べて大きく減少した。

　集団活動で必要な基本的な知識や技術などを学ぶ「ジュニアリーダー養成研修」を、オンライン学習と集合形式を併用して実施したほか、円山動物園教育普及事業で小・中学校を対象に行った環境教育や動物園の役割紹介、バックヤードツアー計６８件のうち、１９件はオンラインによって実施した。

　市教委は「引き続き、人と人とのつながりを育む対面形式とオンライン形式との組み合わせを上手に考えていくことが必要」としている。

(札幌市 2022-12-15付)