田中組に感謝状贈呈　札幌市　災害遺児基金寄付

（札幌市 2022-12-21付）

左から中野顧問、野崎さん、松井部長、山本局長

　札幌市子ども未来局は１３日、災害遺児基金として５０万円を寄付した市内の建設企業㈱田中組（松村敏文社長）に対する感謝状贈呈式を挙行した。山本健晴局長が同局を訪れた松井智樹取締役常務執行役員総務部長らに感謝状を手渡し、交通災害遺児等の健全育成への協力に対し謝意を示した。

　災害遺児基金は、交通事故などの災害によって保護者らを失った義務教育終了前の災害遺児らを対象とした支援制度。

　同社の社員が有志で立ち上げた交通遺児を守る会は「交通事故などで保護者を失った子どもたちの手助けをしたい」との思いから、毎年１２月に役職員から寄せられた義援金を札幌本社と３支店所在地の市役所に寄付している。

　昭和５０年の取組開始からことしで４８回目を迎え、累計額は４７０９万２２４２円。札幌市への寄付累計額は２１６０万２２４２円に上る。

　寄付に当たり、同社の松井部長、中野淑文顧問、社員を代表して土木部工務課の野崎愉未さんが子ども未来局を訪問。野崎さんが目録を手渡したあと、山本局長が松井部長に感謝状を手渡した。

　山本局長は、有志による長年の寄付に対し「この４８年間建設業は厳しい時期もあったが、継続することはとても価値が高い」と謝示を述べた。

　松井部長は「創業からちょうど１２０年の歴史ある企業で、何か北海道に恩返しがしたかった」と述べ、社を挙げて寄付を続けることをあらためて誓った。

(札幌市 2022-12-21付)