園長室から―未来育む札幌の幼稚園―　園の良さ・強みを発信　札幌市立白楊幼稚園

（札幌市 2022-12-21付）

園庭でクリ拾い「１００個集めよう！」

▼わが園の強み

　豊かな実りのある園庭です。サクランボ、ブドウ、クリなど、子どもたちが楽しみながら収穫し、旬の自然の恵みをいただきます。秋には畑の収穫物を使ってカレーの会や焼き芋会。子どもたちは四季折々の自然とたっぷり関わりながら感じる心が育っていきます。

　また、近隣には北海道大学、北警察署、北消防署などがあり、連携を図って保育で活用したり遊びに生かしたりしています。

▼園児の成長に向けて

　本年度から始めた「はくようすくすくカード」。これは、保護者が子どもの良いところを見つけて記録していく取組で、自己肯定感を育む一助になることを願っています。

　また、教育活動は子どもが真ん中。先生たちは「Ａちゃんがこんな思いだから」「Ｂくんはきのう〇〇していたから」と一人ひとりの子どもの姿に寄り添い、そこに願いを重ねて保育を組み立てます。その際「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿（１０の姿）」を見通し、児童期の学びにつながる力を育んでいます。

▼保育の工夫

　隣接する白楊小学校との間には“なかよしドア”があり、互いに行き来することができます。

　「５・５デー」と称した５歳児と５年生の交流活動は、互いの教育課程に位置付けられており、教師同士の綿密な打ち合わせによって、特に「言葉での伝え合い」「社会生活との関わり」等の面で確かな成長が見られています。

　また、接続期の教育が充実していくために、教師自身が学ぶ姿勢で１年生の授業参観をしたり生活科との連携を深めたりしています。

▼園長としての喜び・楽しみ

　子どもたちが生き生きと遊ぶ様子を見られる日常に喜びがいっぱいです。

　職員室から園庭を眺めるたびに「いい幼稚園だな」と自画自賛。そして保育後、園長室に聞こえてくる先生たちの笑い声に癒やされます。きょうの子どもたちの姿を伝え合う様子を見聞きすることもひそかな楽しみで、この教職員の雑談力が保育の充実と子どもの育ちにつながっていると実感します。

　このような本園の良さや強みを保護者や地域に発信する使命を感じる日々です。

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松本美和園長

(札幌市 2022-12-21付)