へき地・小規模校教育講演会　新たな教師の学び実現　文科省・小幡氏が国の方針解説

（道・道教委 2022-12-23付）

へき地・小規模校教育講演会

　道教育大学へき地・小規模校教育研究センターは９日、へき地・小規模校教育推進講演会を開催した。テーマは「少子化・小規模校化時代の学校教員育成政策」。文部科学省総合教育政策局教育人材政策課長の小幡泰弘氏が講師となり、中教審の答申を踏まえ少子化・小規模校化時代の教師を育成する養成・採用・研修の方向性を語った。

　全国へき地教育研究連盟、道へき地・複式教育研究連盟の共催。対面・オンラインのハイブリッドで開催。全国の大学教員、学校の教員、学生、教育行政や民間企業の関係者約１６０人が参加した。

　小幡教育人材政策課長は、中教審答申「令和の日本型学校教育を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について」を踏まえ、新たな教師の学びの姿の実現を目指す改革の基本理念、教師の資質・能力の再整理や教師を支える環境の整備など施策の方向性を説明した。

　来年度から新たな教員研修の推進体制が開始となることから、学びの振り返りを支援する研修履歴記録システムや、研修コンテンツを集約化するプラットフォームの構築についても解説。６年度の実施を目指す教員採用試験の早期化のイメージを示し、大学４年生の教育実習より前に１次試験を実施する構想を示した。

　参加者からは「これからの時代に合った教員研修の在り方について国の施策から学ぶことができた」「今後のへき地・小規模校の在り方についてより詳しく知ることができた」などの感想が寄せられた。

(道・道教委 2022-12-23付)