教員養成へ道教委・道教育大　高校生が先生役に挑戦！　工夫やアイデア　積極的に発表

（道・道教委 2022-12-20付）

　道教委と道教育大学は１６日、高校生対象の教員養成セミナー（後期日程）をオンラインで開催した。高校生が教員役となり、小学生に三角形の面積の求め方を教えるプログラムを実施。分かりやすく子どもたちに伝えるアイデアや工夫を積極的に発表した。

　セミナーは高校生に教職の魅力を発信して教職や教員養成大学への進路選択に関心を高めてもらい、教職人材の確保を図ることを目的としている。想定を大きく上回る募集があったため本年度は希望者全員を参加対象とし、前期・後期の５日間日程で開催する。

　１、２学年を対象とする後期セミナーには次回来年１月の開催と合わせて計４３４人が参加する予定となっている。

　開会に当たり倉本博史教育長は「先生という職業や大学への進学の関心を一層高め、目標や希望を持って新たな一歩を踏み出してほしい」とあいさつした。

　続いてグループに分かれて授業づくり体験を実施。三角形の面積を求める公式が「底辺×高さ÷２」になる理由を分かりやすく伝える方法を考えた。生徒たちは、長方形や平行四辺形の公式をもとに説明したり、図や色分けを工夫するなど様々なアイデアを発表した。

　各グループでは道教育大の学生が進行役を担当し、現職の教員と共にきめ細かくサポート。「予想外の考え方が出ても拾い上げて学級全体で目標に向かう姿勢を大切にしてほしい」「子どもたちに教えるとともに考えさせる工夫が大切」などとアドバイスした。

　最後に道教育大の玉井康之副学長は「それぞれの教え方を互いに交流することは指導力を高める重要な研修の一つ。子どもや教育に関する交流を大学に行っても続けてほしい」と期待。「子どもたちの成長を喜びに変えているのが教師の姿。皆さんの高い意識と積極的な討論に感謝したい」と締めくくった。

(道・道教委 2022-12-20付)