石狩局　体力向上指導力向上研修　“やりたい”と思う流れを　課題解決図る授業展開探る

（道・道教委 2022-12-26付）

石狩局・指導力向上研修

　石狩教育局は１３日、管内体力向上指導力向上研修会を開いた＝写真＝。管内小・中学校の教職員１２人がオンラインで参加。北広島市立東部小学校の河内山智史教諭が、課題解決を図る授業の展開について解説した。参加者は実践的指導力の向上に向けて理解を深めた。

　本道や各管内の児童生徒の体力・運動能力に係る現状や課題について理解を深め、小学校体育専科教員や中学校体力向上推進教員における公開授業や研究協議を通じて実践的指導力の向上を図ることを目的としている。実践発表を踏まえ、自校の体力向上の組織的な取組の充実に向けた明確化を図る。

　はじめに、義務教育指導班の加藤慎嗣指導主事が「本道の児童生徒の体力・運動能力における現状と課題および課題解決に向けた取組内容について」と題し説明した。

　本道の体力向上に向けて①分析的②計画的③組織的―の３点をキーワードに解説した。全国体力・運動能力、運動習慣等調査など客観的なデータをもとに児童生徒の現状や課題を的確に把握。これらを踏まえ、取組内容やスケジュール、成果の評価指標、評価時期などを明確化することを求めた。

　データの分析結果や取組計画を全教員で共有し、運動環境の整備や１校１実践などの取組に対し、教職員全体で組織的に取り組むことを呼びかけた。

　続いて、東部小の河内山教諭が自校の実践内容を解説。習熟のときは「何が身に付いたか」を明確化するために単元の中でスモールステップを実施。「小さなステップを踏んでいくことが大事。課題を投げかけて、子どもたちに“これがやりたい”と思わせる流れをつくる授業を展開している」と話した。

　最後に、自校の児童生徒の体力向上に向けた組織的・具体的な取組などについて協議。活発に意見交換を行った。

(道・道教委 2022-12-26付)