クリスマスツリー制作　持続可能テーマに生徒団結　札幌大通高

（札幌市 2023-01-06付）

大通高クリスマスツリー

　市立札幌大通高校（池田吉利校長）の生徒たちは昨年１２月、廃材などを活用したクリスマスツリーの制作に取り組んだ＝写真＝。土台作りから装飾まで使わなくなったものを再利用し、「持続可能」をテーマとした作品を作り上げた。

　新型コロナウイルス感染症の影響で学校行事や様々な活動が縮小されていく中、「午前部・午後部・夜間部の３部のつながりをつくりたい」との思いで生徒会執行部の生徒が中心となって企画したもの。

　生徒の一人が、廃材を利用した作品づくりなどを行っている宮大工の活動に感銘を受けたことから、廃材を使ったクリスマスツリー制作を提案。「持続可能」をテーマとした作品づくりを開始した。

　活動のきっかけとなった宮大工にコンタクトを取り、協力を得て１７、１８日に１枚の廃材からツリーの土台を作り上げた。

　ツリーの装飾も「再利用」を意識。学校祭で余った画用紙、掲示期間が過ぎたポスターなどを使ってツリーを華やかに彩った。

　装飾は１９～２３日にかけて行い、有志の生徒も加わり総勢約３０人で作業。昼休み、夕休みの時間を活用し、なるべく３部全ての生徒が関われるようにした。

　生徒会長の名達諒さん（３年）は「みんなの協力を得て新しく一つのもの・行事を作り上げることができた。この経験をもとに、さらに新しいものを作れたら」と話した。

(札幌市 2023-01-06付)