道教委　幼小連携接続推進部会　相互理解へ研修体制を　人事交流や乗入れ授業提案

（道・道教委 2023-01-11付）

道教委幼小連携接続部会

　道教委は昨年１２月下旬、第２回道幼児教育推進協議会幼小連携・接続推進部会をオンラインで開いた＝写真＝。公立や私立、校種の垣根を越えて関係団体の代表が意見を交換。幼児教育と小学校教育の一層の相互理解を図る研修体制の構築、人事交流や乗り入れ授業の推進を提案した。

　会議は、道幼児教育振興基本方針に掲げる施策の推進に当たり幼児教育と小学校教育の円滑な接続を専門的に整理・検討するため設置。

　道国公立幼稚園・こども園長会、道私立幼稚園協会をはじめ幼児教育団体、道小学校長会、道特別支援学校長会の関係者ら８人が参加した。

　開会に当たり道幼児教育推進センターの田口範人センター長があいさつ。交流はあっても接続を見通したカリキュラム編成が十分ではないことや地域間で取組に差があることなど幼小連携の課題を踏まえ、幼小連携・接続の一層の推進に向けて忌憚のない意見を求めた。

　議事に入り道教委が幼児教育振興基本方針案や北海道版幼児教育スタートプログラム事業の概要を報告。幼児教育と小学校教育の連携・接続の事例を追加したハンドブックを近く周知予定であることを伝えた。

　続いて意見交換を実施。幼保小の管理職による協議の場の設置、スタートカリキュラム編成に向けた意見交換、幼稚園と小学校との交流事業など各地の実践が報告された。

　一方、担当教員の異動に伴う取組の中断など公立学校における連携などの課題を提起。幼小接続のカリキュラム推進に当たり、道教委と札幌市教委の連携を求める声が上がった。

　スタートカリキュラムの編成に当たっては、小学校が先導役となり関係する各園に提案する必要性も指摘され、研修を通じて周知するよう提案した。

(道・道教委 2023-01-11付)