アルバータ州交換留学開始へ　経験者講話　「全力で楽しんで」　道教委　参加生徒に事前研修

（道・道教委 2023-01-11付）

　道教委は昨年１２月下旬、北海道・アルバータ州高校生交換留学促進事業事前研修会を開いた。２月にアルバータ州へと赴く高校生たちを対象に現地での生活の留意点や英会話の準備について講話。関西学院大学２年の黒川和花さんが自身の留学経験を語り「やりたいことを全力で楽しんでほしい」とエールを送った。

　北海道とカナダ・アルバータ州の高校生交換留学は平成６年度から開始。両地域の高校生は互いにパートナーの家でホームステイをして学校の授業や学校行事に参加する。

　新型コロナウイルス感染症の影響で２、３年度はオンラインによる相互交流を実施しており、実際に国を訪れるのは３年ぶり。２月２５日に道内の高校生１０人がアルバータ州へと出発する予定。

　研修会は事業の円滑・効果的な実施のため留学生の受け入れや渡航に関する留意事項、必要な事項を説明するため開催。留学生、保護者、受け入れ担当教員、引率教員が参加した。

　はじめに、北海学園大学のブシャー・ジェレミ教授がアルバータ州の文化や生活における注意事項を説明した。

　続いて黒川さんが国際情報高校在学時における留学体験を発表。日本との生活環境の違いや現地のマナー、コミュニケーションのこつを伝えた。また、事前にやりたいことや行きたい場所を調べてパートナーに伝えておくようアドバイス。パートナーとのコミュニケーションや信頼関係の重要性を伝え「留学はアルバータの人たちと仲良くなれる大きなチャンス。日本でできない経験をたくさんできると思う。やりたいことを全力で楽しんで過ごしてください」と呼びかけた。

　参加者からは「冬のカナダに適した服装は？」「文化の違いで失敗したことがあれば教えてほしい」などと質問があり、黒川さんが分かりやすく説明した。

　つぎに北海学園大の田中洋也教授が留学のための英会話の準備について講話。２語以上のかたまりとして意味のまとまりを持つ定型表現や自律学習の方法を紹介した。

　最後に高校教育課の渡部慶一主査が留学の留意事項や緊急時の対応等について説明した。

(道・道教委 2023-01-11付)