道教育大附属函館中の金子教諭　ＣＢＴ活用など実践紹介　指導主事　約１２０人が研鑚

（道・道教委 2023-01-10付）

道教委ＣＢＴ活用など実践紹介

　道教委は昨年１２月２１日、第４回指導主事等自主研修会をオンラインで開いた＝写真＝。道教育大学附属函館中学校の金子智和教諭が１人１台端末の活用実践をテーマに講義。自作の学習ポータルサイトやクラスルームの活用など同校の実践を紹介したほか、ＣＢＴ（コンピュータベースドテスト）やＰＤＦデータを活用した演習を行った。

　研修会は、各学校における学習指導要領の着実な実施や教育諸課題への対応に向け外部講師による講義を行い指導主事としての資質・能力の向上を図ることがねらい。本年度はＩＣＴの活用、学校における人権教育、特別支援教育の助言をテーマに研修に取り組んできた。

　この日、道教委の指導主事約１２０人が参加した。

　金子教諭ははじめに同校における端末の実践事例を発表。授業での基本的な活用に始まり、部活動における練習の記録や大学教員による遠隔指導、新型コロナウイルス感染症の影響による欠席者への対応として教室の様子の常時配信など１人１台ならではの取組を伝えた。

　ＣＢＴを活用した実践では、生徒一人ひとりの回答を踏まえた助言や情報提供など個に応じた指導を紹介。また、自作の学習ポータルサイトや情報共有の仕組みを伝えた。

　最後にＣＢＴを活用した説明問題の演習や学習指導案のＰＤＦデータを活用した交流を実施した。

　質疑応答では参加者が「タイピング能力を高めるためどのように取り組んでいるのか」など活発に質問。金子教諭は「入学後、朝の会前の１０分間、タイピングの時間を設けている。練習によって子どものタイピング能力は自然と伸びていく」と回答した。

(道・道教委 2023-01-10付)