８教育局でショートセッション　ＩＣＴ活用へ３６０人研鑚　実践共有と体制づくり呼びかけ

（道・道教委 2023-01-06付）

　１人１台端末を活用した授業実践における課題解決に向けた教育局主催によるＩＣＴショートセッションが昨年１２月にオンラインで開催された。道教委ＩＣＴ教育推進課の福士公一朗指導主事が「ＩＣＴ活用による学びの質の向上～学びのツールとしての１人１台端末活用」と題して授業での活用を進めるポイントを解説。校内における実践共有や学校全体で取り組む体制づくりの大切さを示した。

　先進的な取組を行っている学校の実践例の紹介や情報提供等を通じ、道立学校における授業実践の課題解決に向けた具体的な取組に役立てることがねらい。

　空知・石狩・後志・胆振・日高・上川・宗谷・オホーツク教育局主催で昨年１２月１２、１３、２０、２２日に分散して開催。８管内の道立学校職員３６０人が参加した。

　２２日のショートセッションはオホーツク・宗谷教育局主催で開催。ＩＣＴ教育推進課の佐藤公敏係長が「１人１台端末の活用は子どもたちの可能性を引き出す最高のツール。説明の中からＩＣＴ活用のメリットについて理解を深め、あすからの授業改善に生かしてほしい」と述べた。

　続いて福士指導主事が説明。教材研究や授業改善の選択肢が広がるＩＣＴの有効性を踏まえ「無理なく」「できるところから」活用を進めるよう求めた。「ＩＣＴの活用方法は多様であり、“型”ではなく、どのように学ぶかという“視点”が重要」と述べ、児童生徒や教員の多様性を踏まえ学校全体で方向性を一定程度共有する校内体制の重要性を強調した。

　最後に同課の長尾祐輔主査がＩＣＴ活用ポータルサイトの各種コンテンツを紹介。理論編となる「みんなで研修プログラム」やアプリの操作方法を学ぶ「いつでも研修プログラム」の使用方法を解説し、積極的な活用を呼びかけた。

(道・道教委 2023-01-06付)