札小英研 第6回研究大会 自分事として意識させ 附属札幌中・萬谷校長講演など(札幌市 2023-01-20付)
札幌市小学校英語教育実践研究会(札小英研、関敏明会長)は10日、ホテルライフォート札幌で第6回研究大会を開いた。各部会に分かれて実践発表や研究討議を行ったほか、道教育大学札幌校教授で附属札幌中学校の萬谷隆一校長が「小学校英語のこれまでとこれから」と題して講演=写真=。萬谷校長は、児童たちに文字を見なくても英語を話したり書けたりするよう指導する大切さを指摘し、英文を読む際に自分事として捉えて取り組ませる重要性を説いた。
同会は、研究主題「英語を通じて人と関わる喜びを実感し、世界を広げようとする児童の育成」を掲げ、研究の視点に①思考力・判断力・表現力を活用して問題を解決し、課題を達成する教材化②単元を通して、学ぶ意欲を高めていく教師の関わり―の2点を設定。本年度は、実際に英語を用いて互いの考えや気持ちを伝え合う言語活動を授業の中心に据えることで、子どもたちが未来を切り拓くためのコミュニケーションを図る措置・基礎となる資質・能力を育成することを目指して研究を進めてきた。
研究大会の開催は、新型コロナウイルス感染症の影響により3年ぶり。この日は、オンラインを含め約60人が参加した。
開会式では、関会長があいさつ。4年10月に北海道の小学校英語教育のネットワークの拡大と英語教育の小中高の緊密な連携を達成するために道小学校英語教育研究会が立ち上がったことに触れた上で「北海道の小学校英語教育をリードしていくのは、札幌であり、この札小英研」と強調。「それは、皆さんの日ごろの授業の実践であり、本日発表される実践研究がまさに北海道の小学校英語教育をけん引していく」との考えを示した。
引き続き、もみじの森小学校の大原拓幸教諭が研究概要を説明したあと、6学年部会、5学年部会、外国語活動部会の部会ごとに実践発表や研究討議を行った。
続く講演会では、道教育大札幌校教授で附属札幌中の萬谷校長が「小学校英語のこれまでとこれから」と題して講演した。
萬谷校長は、小学校英語における授業例を挙げ、ペア活動に入る前に教師と児童の関わりを増やすことや、英文を読む際に自分事として捉えて取り組ませる必要性を説いた。
また「小学校英語は音声でのやりとりが中心。児童たちは文字を見なくても英語を話したり書けたりするようになることが大切」と強調。その上で、文字で英文を確認する際の文字提示のタイミングや、唱える英語だけに終わらないよう、英文と自分に関係性を持たせて覚えさせることの重要性などを説いた。
(札幌市 2023-01-20付)
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