運動・スポーツ活動等実態調査　中高生「体力に不安」　年齢上がり運動不足認識　札幌市

（札幌市 2023-01-26付）

　札幌市スポーツ局は、運動・スポーツ活動等の実態調査に係る市民および児童生徒アンケート結果を取りまとめた。体力、運動不足に関する意識をみると、小学生では「体力に自信がある」「運動不足を感じない」とする回答が多かったものの、中高生では体力への不安、運動不足と認識する回答が多かった。過去１年以内に運動・スポーツができなかった理由については、中高生は「面倒くさい」「苦手」「興味がない」などと続いた。

　調査は、４年９月から１０月までのおよそ１ヵ月間。無作為に抽出した１８歳以上の市民４０００人と、選定した小・中・高校３校の小学１年生から高校３年生までの児童生徒３８２人を対象に実施。市民からの回収率は２８・７％だった。

　体力に関する調査では、小学生では「自信がある」「どちらかと言えば自信がある」と回答した割合は５９・９％。一方で、中高生は「不安がある」「どちらかと言えば不安」と回答した割合は５９・０％となった。

　運動不足に関する意識をみると、小学生では「感じない」「あまり感じない」が５６・５％だったのに対し、中高生では「とても感じる」「ある程度感じる」が６１・９％となり、年齢が上がるにつれて運動不足を認識する傾向が明らかになった。

　過去１年以内に行った運動・スポーツについては、小学生が「自転車・サイクリング」「体を使った外遊び」が６７・６％で最多。「スキー」「なわとび」「水泳」「体を使った室内遊び」「野球・ソフトボール」などと続いた。中高生は「自転車・サイクリング」が４６・２％と最も多く、「ウオーキング・散歩」「トレーニング」「ランニング・マラソン」などと続いた。

　一方で、運動の頻度をみると、小学生は「週に３～４日」が２８・２％、「毎日」が２７・７％など、週１回以上実施した割合が９２・１％だった。対する中高生は「週に３～４日」が１９・０％、「週に１～２回」が１７・６％など、週１回以上実施した割合が６７・８％にとどまった。

　過去１年以内にスポーツを実施した理由をみると、小学生は「楽しい」が７２・９％、「運動・スポーツが好き」が５５・３％など。一方、中高生は「楽しい」が５３・８％、「部活動に入っている」が４３・５％、「運動・スポーツが好き」が３６・０％などとなった。

　中高生において過去１年以内に運動・スポーツができなかった理由をみると、「面倒くさい」が６３・２％、「苦手」「興味がない」「始めるきっかけがない」が４２・１％となった。

(札幌市 2023-01-26付)