札幌市　１定補正予算案　学校改築等に１１４億円　公立保育所ＩＣＴ化推進も

（札幌市 2023-01-31付）

　札幌市は３０日、２月１３日開会予定の第１回定例市議会に上程する４年度補正予算案を発表した。一般会計の補正額は２７７億１７５０万円。教育関係では、学校施設整備が主な事業となっている。学校改築に５５億４７００万円、バリアフリー化に１４億７９００万円、リニューアル改修に４３億７２００万円などを積み上げた。また、公立保育所ＩＣＴ化推進に１８００万円を計上。登園管理システムやタブレット端末などを導入し、業務の効率化を図る。今回の補正によって、一般会計の総額は１兆３５５７億２３万円となった。

　学校教育関係では、新型コロナウイルス感染症による学級閉鎖等の期間における学校給食費の保護者負担分を市が負担するため、１億２９００万円を盛り込んだ。

　学校新増改築をみると、二十四軒小学校など８校の改築費として５５億４７００万円を措置。また、琴似中央小学校で学校給食施設を整備するため９１００万円を充てた。

　学校施設のバリアフリー化には１４億７９００万円を積み上げ、小学校２４校、中学校１６校を整備する。リニューアル改修については４３億７２００万円を積み上げた。北光小学校など１３校で実施する。

　保育施設関係の事業をみると、保育施設設備等導入補助金に１億８８００万円を計上。静岡県で認定こども園の園児が送迎バスに置き去りにされた事故を受け、送迎バスにおけるブザーなど安全装置の設置に係る費用を補助する。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▼学校給食＝１億２９００万円

　新型コロナウイルス感染症による学級閉鎖等の期間における学校給食費の保護者負担分を市が負担する。

▼学校感染症対策＝５億３２００万円

　市立小・中学校３２１校における新型コロナウイルス感染症の予防対策強化。

▼市児童育成会運営補助金＝１５０万円

　民間児童育成会等が導入する子どもの安全対策装置等に対する補助。

▼公立保育所ＩＣＴ化推進＝１８００万円

　公立保育所等における登園管理システム等のＩＣＴ業務支援システム、タブレット端末等の導入。

▼保育施設設備等導入補助金＝１億８８００万円

　私立保育施設等において導入する子どもの安全対策装置等に対する補助。

▼交通安全施設整備＝６０００万円

　通学路対策・南郷通。

▼学校改築＝５５億４７００万円

　二十四軒小、本町小、光陽小、元町北小、山の手小、明園小、発寒中、向陵中。

▼学校給食施設整備＝９１００万円

　琴似中央小。

▼施設改修等整備＝１４億７９００万円

　小・中学校のバリアフリー化整備。小学校２４校、中学校１６校。

▼リニューアル改修＝４３億７２００万円

　北光小、三里塚小、八軒小、手稲北小、北都中、石山中、幌北小、屯田南小、みどり小、清田小、澄川西小、光陽中、幌東中。

(札幌市 2023-01-31付)