4年度サタデースクール 28校で116プログラム 教員負担減、地域主体活動も 札幌市教委(札幌市 2023-02-01付)
札幌市教委は、4年度サッポロサタデースクールの実施状況をまとめた。実施校数は、小・中学校、特別支援学校合わせて28校で、前年度から倍増。プログラム数も116事業と大幅に増加。平日放課後や授業時間まで活動範囲を拡大したことで、参加者の固定化が改善されるとともに、教員の負担軽減、地域主体の活動がみられるようになった。
サッポロサタデースクールは、土曜日の教育活動として平成26年度に開始。本年度は、活動の幅を広げるため、平日放課後や授業中に実施できるよう、試行的に取組を拡大した。
4年度の実施状況をみると、実施校数は、計28校で、前年度と比べて倍増。内訳は、小学校が12校増の22校、中学校が1校増の5校、高等支援学校は皆増の1校。運営協議会は、小中および近隣校との連携によって25協議会で活動。プログラム数は前年度の3倍となる116が行われた。
コロナ禍前の令和元年度と比べると半数程度にとどまったが、2年度、3年度と比べて持ち直しの傾向が明らかになった。
平日拡大の試行による効果をみると、実施校28校のうち23校で平日開催。このうち授業時間に実施した学校は19校に上った。市教委は「平日開催によって、参加者の固定化が改善した」「授業でゲストティーチャーを招く際、事業の活用によってコーディネーター等の地域人材が調整窓口を担うなど、教員の負担軽減に向けた一定の成果がみられた」とみている。
また、実施校拡大に向けた周知活動として、4年度はサタデースクール通信において、学校や地域人材のインタビューを掲載。また、各区PTA連合会を通じて単位PTAに事業を周知したことで、事業への問い合わせが増加するとともに、地域の働きかけによって小学校2校での新規開設につながった。「これまで学校主体の開設が中心だったが、地域主体の活動の展開がみられるようになった」としている。
(札幌市 2023-02-01付)
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