鵡川中央小が除雪見学会　建設業や除雪の実態は　地元産業・仕事を知ろう

（学校 2023-02-09付）

除雪機械を夢中になって写真撮影した

　【苫小牧発】むかわ町立鵡川中央小学校（荒木英弥校長）は６日、開発局室蘭開発建設部の苫東中央ステーションで５年生の見学会を開催した。町内の建設企業（株）小金澤組から建設業や除雪について説明を受けたほか、除雪車やドローンなどを間近で見学し理解を深めた。

　総合的な学習の時間に町の産業について調べていた子どもたちが同社に質問の手紙を送ったところ、同ステーションで除雪車などを実際に見学できることになった。

　３２人がバスで訪問し、同社社員が同社や建設業がどのような仕事をしているかを説明。特に除雪については、深夜から早朝に行っていることや、出動条件などを詳しく説明した。

　管理室に移動し、ズラリと並ぶモニターで２４時間体制で道路を監視していることを聞いたあと、実際に除雪車等を見学。除雪車の助手席に座ったり、ロータリー除雪車が雪を飛ばす様子を間近で見たりしたほか、ドローンを間近で飛ばしてもらい、子どもたちはタブレットを使って熱心に撮影した。

　このあと、同社が子どもたちに与えていたテーマ「シカと車が衝突しないための方法」について「柵を設置する」「辛い物をまく」など考えてきた方法を発表した。

　今後、シカ出没ポイントをドライバーに知らせる看板の図案を子どもたちが同社に送り、国道２３５号沿いにコラボ看板として設置する予定。

　引率した大高裕樹教諭は「建設業は生活に密接に関わっているが、子どもたちにはあまり認識されていない。キャリア教育の上でも多くの仕事を知ってから選択することが大切であり、貴重な機会になったと思う」と話した。

(学校 2023-02-09付)