音更小 開校１２０周年記念式典　笑顔のたすきつなごう　周囲への感謝忘れないで

（学校 2023-02-14付）

　【帯広発】音更町立音更小学校（栗原賢次校長）の開校１２０周年記念式典が５日、同校体育館で執り行われた＝写真＝。児童発案のスローガン「地域とともに１２０年　みんなでつなぐ笑顔のたすき」のもと、代表児童は学校や周囲に対する感謝の気持ちを忘れないよう、下級生にも伝えていく意志を示した。タイムカプセルの封入が行われたほか、卒業生のピアニストが同校の節目を祝って力強い音色を響かせた。

　明治３６年、前身となる上組簡易教育所が開校。移転や改築を繰り返し、大正、昭和、平成の時代を跨いで１２０周年を迎えた。

　この日、白木幸久会長ら協賛会員、小野信次町長ら来賓、生徒ら合わせて５００人以上が出席。６年生のみ会場参加とし、１～５年生は教室でリモート配信を視聴した。

　白木協賛会長が登壇し、同校の伝統と校風を引き継いできた関係者に謝示。児童発案のスローガンに触れ「このたすきが未来に向かって脈々と受け継がれ、学校が光り輝き続けるよう努めてほしい」と呼びかけた。

　栗原校長は児童に向けて「これからも進んで学び、思いやりを持ち、どこまでも伸びゆく人であってほしい」と伝えた。節目の年を迎え「私たち教職員はこれからも子どもたちの笑顔を守り、伸びゆく力を信じて、新しい形の学びの実現に向け、日々の教育実践にまい進する」と誓った。

　祝辞に立った町教委の福地隆教育長は、他者と関わり、結び・学びに向かい合う力を育む同校の授業研究に「実現に向けて教職員が一丸となって取り組んでいる」とたたえ、さらなる研究の充実に期待を寄せた。

　児童会長の白濱大知さんは成人後の自身を見据え「ここで学ぶ子どもたちの笑顔や笑い声が校舎から聞こえてくる学校であってほしい」とし「学校を大切に思う気持ち、自分を支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを忘れないでということを伝えていきたい」と述べた。

　このあと、記念事業に取り組む児童の様子などをスライドショーで上映。タイムカプセル封入も行い、未来の自分へのメッセージなどを詰め込んだ。

　最後に、ピアニストの川上敦子氏による記念演奏で式典を締めくくった。

(学校 2023-02-14付)