白糠養護　閉校記念式典　素晴らしい学校誇って　４２年の歴史に幕下ろす

（学校 2023-02-09付）

白糠養護学校・閉校記念式典

　【釧路発】白糠養護学校（仲條正輝校長）は４日、同校で閉校記念式典を開催した＝写真＝。関係者約８０人が参加。特殊教育から特別支援教育へと学びの道を拓いた４２年間の歩みを振り返り、地域と共に築き上げてきた優れた教育活動が引き継がれることを期待した。

　同校は昭和５５年、肢体不自由児療護施設「道立白糠学園」に併設する学校として開校。平成６年には高等部を設置するなど、道東地域の特殊教育、特別支援教育の中心的な役割を果たしてきた。開校以来、小中高等部合わせて３３５人の児童生徒が同校を巣立っている。

　閉校記念式典で仲條校長は「道東の教育活動において一灯照隅、萬灯遍照を目指し、昭和から令和まで学びの道を拓いた本校が閉校となるのは大変残念。本校の理念や教育的財産が他校で少しでも役に立てることを切に願う」と述べ、同校を支援した地域や関係者に向けて感謝の言葉を寄せた。

　道教委の倉本博史教育長は「本校が築き上げてきた歴史や伝統は、地域や他校に受け継がれ、さらなる発展を遂げていく」とし、最後の在校生に「素晴らしい学校で学んだことを誇りに、夢や希望に向かって努力を」とエールを送った。

　式典では最後の在校生７人全員が思い出を発表。運動会や見学旅行、白糠高校との交流会など、コロナ禍においても様々な体験を重ね、学んできたことを紹介した。

　引き続き、仲條校長が倉本教育長に校旗を返納し閉会。同校は３月末で４２年間の長い歴史に幕を下ろす。

(学校 2023-02-09付)