へき地・小規模校教育の発展で道教大　長崎大などと協定締結へ　教員養成・研修体制強化目指す

（学校 2023-02-17付）

　道教育大学と長崎大学、鹿児島大学、琉球大学の４大学は、へき地・離島・小規模校教育の発展に寄与すべく連携協定を締結する。学校規模縮小化に対応した教員養成と現職教員研修の充実に取り組み、教育・研究成果の地域への還元を目指す。２８日に東京都内で協定締結式を執り行う。

　教員養成学部を有する４大学は、所在地にへき地・小規模校が多数存在し、急速に進む学校規模の縮小化といった課題に対応した教育・研究を進めてきた。

　しかし、各地域における学校統廃合には限界が近づいており、地域が求める質の高い教員養成や現職教員を対象とした研修の充実がこれまで以上に求められている。

　今回、４大学は「へき地・小規模校の環境は“全員参加型教育”“個別最適な学び”“協働的な学び”に最適」という共通認識のもと、大学間連携協定を締結することに。へき地・小規模校教育のプラットフォームを構築し、教育・研究成果の地域への還元を目指す計画だ。

　へき地・小規模校教育に特化した大学間連携は初の試み。

　プラットフォーム構築における計画をみると、各大学における研究成果報告書等の共有や、ＩＣＴ遠隔合同授業および異学年集団指導、自由進度学習等の開発、フォーラム開催やＦＤ研修会等への講師の派遣、現職教員研修の資料の相互提供などを予定している。

　その上で、各大学でへき地・小規模校教育を学んだ若手・新卒教員が地域に定着し、意欲的に現場で教育実践に取り組むことによる学校力および地域力の向上を目指す。

　また、都市部とへき地間、大規模校と小規模校間における学校力・地域力の格差解消、へき地・離島・小規模校の魅力を引き出す実践の提供を実現したい考え。

　２８日午後２時から、東京都内の学士会館で連携協定締結式を挙行する。

(学校 2023-02-17付)