函館西高 地域連携研修公開研 目標確認し有効活用を 端末活用の探究活動で講演(学校 2023-02-21付)
函館西高地域連携研修公開研
【函館発】道教委・地域連携研修の主体校・函館西高校(髙橋敏史校長)は15日、同校で地域連携研修公開研究会を開いた=写真=。日本デジタル・シティズンシップ教育研究会共同理事で国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授の豊福晋平氏が講演し、高校生の発達段階における1人1台端末を活用した探究活動の可能性に言及。参加教員がグーグルスライドを活用し、生徒の探究活動を想定した端末活用に取り組むなどICTの有効活用に向けた実践に取り組んだ。
事業は地域の主体となる学校が校内研究課題の調査研究による成果を「外部講師の招へい」「道内外の先進的な学校の視察」などによって近隣校に還元し、学校間の交流・連携と地域の教育活動の充実を図ることを目的としている。
同校の研修テーマは「ICTを活用した授業改善」。高校の1人1台端末導入が本年度から段階的に開始したことを踏まえて実施した。
当日は事業の協力校・南茅部高校と松前高校をオンラインで接続。3校の教職員約50人が参加した。
講演で豊福氏は「探究的な内容を組み込んだ授業の実施とその評価方法および端末等ICT活用方法について」と題し、GIGAスクール構想の推進などによって教育現場は授業モデルの転換期となっていることを説明した。
「ICTは情報効率を上げるためのツール。まとまった利用時間と習熟度でさらに活用能力が向上する」と話した。
スマートフォンなど、子どもがウェブサイトを眺める時間を学びに転換することで「教育効果を産み出すことができる」と強調。その上で、情報効率を生かした活用例として「生徒が解説動画を作る」「意見を集約して考察をまとめる」「複数の検索結果を吟味して要約を作る」などを挙げた。
探究活動とICTの関連性については「生徒の調べ学習の履歴を蓄積し、取捨選択を経て、より良いものに仕上げられる」「電子書籍や学会発表など学習のプロジェクト化につながる」などと可能性を分析。
情報技術の活用を通した社会参加を行う、デジタル・シティズンシップを活用した学習例を紹介した上で「各教科で教育目標を確認し、有効な活用方法を模索してほしい」と呼びかけた。
講演後は参加教員がグループでクラウドサービスを活用。生徒の探究活動を想定し、課題を深掘りする問いの設定をグーグルスライドに入力するなど実践を重ねた。
研究会の閉会式で髙橋校長は「今回をきっかけに、ICTを活用した取組や評価等に研鑚を積み、生徒に還元できれば」と期待を寄せた。
(学校 2023-02-21付)
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