札幌啓北商高　課題研究発表会　個性的な活動成果報告　観光振興や地域活性化など

（札幌市 2023-02-10付）

　市立札幌啓北商業高校（堀野智宏校長）は１月中旬、同校で４年度課題研究発表会を開いた。３学年の授業「課題研究」で選ばれた６つの班が全校生徒に向けて、日ごろの調査研究の成果を発表＝写真＝。生徒たちは「定山渓に新しい顔を」「北海道観光のウェブページ」などをテーマに、調査に対する思いやこれまでの活動内容を紹介した。

　課題発表には①定山渓に新しい顔を②北海道観光のウェブページ③世代ごとのトレーニング方法④チャレンジグルメコンテスト⑤購買を活性化させるためには⑥ポワソンさんとのコラボ商品―の６班が参加。それぞれテーマごとに日ごろの調査研究の成果を発表した。

　①の班は、コロナ禍でも定山渓を盛り上げたいとグランピングを取り上げ、観光プランをプレゼンテーション。

　②の班は、北海道の観光業を盛り上げるために、グルメ、観光スポット、イベントそれぞれに対応したウェブページをデザインした。

　③の班は、現代の運動不足を解決するために、気軽にできるトレーニング方法を短い動画にまとめて紹介。

　④の班は、昨年９月１７日に行われた高校生チャレンジグルメコンテストｉｎＨｏｋｋａｉｄｏの運営スタッフとして参加した際に得た気付きを全校生徒と共有した。

　⑤の班は、校内における菓子の需要調査や購買と協力しプレ販売を行って課題調査するなど、学校内での菓子販売に向けた研究成果を発表した。

　⑥の班は、同じ南区にある洋菓子店ポワソン・ダブリールと協力し、オリジナルのレアチーズケーキを開発し、校内で限定販売した過程や売上などを紹介した。

　最後に、堀野校長や札幌市教委の西野功泰高校担当係長らが講評。「事前調査段階で仮説を立ててから調査研究を行った方が調査研究にめりはりが生まれる」などと助言した。

　発表した生徒は「後輩が発表を見て、自分たちの研究を引き継いでくれたらうれしい」などと感想を述べた。

　発表を傍聴した生徒は「どのスライドも見やすく分かりやすかった。長期間での取組だったこともあり、どの班も内容が濃かった。私も春から調査研究をするので、先輩方を見習って頑張りたい」と意欲を示した。

(札幌市 2023-02-10付)