札幌市教委　６年度以降札教研事業　在り方検討へ懇話会　来年２月にも新たな方針

（札幌市 2023-02-10付）

　札幌市教委は、札幌市教育研究推進事業（札教研事業）の６年度以降の在り方について検討するため懇話会を設置する方針だ。運営に関わる教職員の負担軽減、喫緊の教育課題への対応などについて、１０年、２０年後を見通した持続可能な札教研事業を目指し協議していく。８月中旬ころに第１回懇話会を開催し、来年２月ころに新たな方針を示す見通しだ。

　７日の札教研事業第２回運営委員会で示したもの。

　札教研事業は、昭和２５年に発足した「札幌市教育研究協議会」が前身。平成１９年度から現在の形となり、各校の校内研究を基盤として２６研究部による活発な研究活動を推進している。

　各研究部の研究活動の成果を交流し深め合う場として、授業公開などを行う研究集会を毎年春と秋に開催している。新型コロナウイルス感染症の影響で令和２、３年度は中止やオンライン開催となっていたが、本年度、３年ぶりに春・秋共に集合形式での開催を復活。直接授業を参観したり、対面で研究討議したりする良さを再確認した。

　一方、研究集会の運営に係る授業者や運営者の負担、課題探究的な学習の充実など喫緊の教育課題に向けた取組の重要性なども浮き彫りになった。

　こうした課題への対応など６年度以降の札教研事業の在り方について検討するため、校長会や市教委関係者らによる懇話会を設置する。

　８月中旬ころに第１回懇話会を開催する見通し。数回かけて検討を進め、来年２月ころに新たな方針を示す考え。「１０年、２０年度の教育を見通した持続可能な札教研事業」を目指し協議を進めていく方針だ。

(札幌市 2023-02-10付)