札幌市教委　冬季林間学校　自然の中での体験満喫　スノーランド、炊事体験等

（札幌市 2023-02-15付）

　札幌市教委などが主催する４年度冬季林間学校が１月上旬の３日間、市内の青少年山の家を会場に開かれた＝写真＝。１・２年生、３・４年生、５・６年生の３コースをそれぞれ日帰り日程で実施し、計１００人が参加。スノーランドづくり、防災炊事体験、スノーシューハイキングなどに取り組み、冬ならではの自然を満喫した。

　林間学校は、市教委、市教育協会、市野外教育活動研究会の３者主催で昭和５２年度から実施している歴史ある事業。子どもたちの自主性・協調性・社会性を育むことを目的に、毎年夏休みと冬休みの年２回開催している。

　１・２年生、３・４年生、５・６年生の３コースを設定し、新型コロナウイルス感染症対策のためそれぞれ日帰り日程で実施。１・２年生と５・６年生は７日、３・４年生は８日に行った。

　１・２年生コースでは、スノーランドづくりなどを体験。子どもたちは、スコップやバケツなどを使いながら「ここにベッドを掘ろう」「ピラミッドを作りたい」などと理想のスノーランドを作り上げた。

　３・４年生コースは、冬の防災炊事体験、雪基地づくりなどに取り組んだ。自分で割ったまきをたき、白米などを調理。役割分担するなど協働的に作業を進め、災害時に役立つ知識や行動を身に付けた。

　５・６年生は、スノーシューハイキングに挑戦。かけ声で互いを励まし合いながら、広大な自然の中を駆け抜けた。

　参加した子どもからは「特に、家でできないような雪遊びができて楽しかった」「会場が自然いっぱいで、自分の好きなものが見られてうれしかった」などの感想が寄せられ、市教委は「日帰りでの実施だったが、限られた時間の中で参加者が満足できる自然体験を提供することができた」と成果を示した。

　最終日の９日は、親子向け体験イベント「冬の自然体験フェス」を開催。前回より定員を拡大し、親子１２０組、約４００人が参加した。

　冬ならではの自然体験を楽しめる各種ブースを設置。市青少年科学館と連携した「移動プラネタリウム体験」など新たな体験プログラムを提供し、多くの親子が楽しんだ。

　また、家庭でも自然体験を楽しめるウェブ林間学校を夏季に引き続き実施した。２月上旬現在の総再生回数は、夏季を上回る１４４３回。市教委は「引き続き周知方法を工夫しながら、より多くの人に参加してもらえるようにしたい」とした。

(札幌市 2023-02-15付)