札幌みなみの杜高支　実践交流会　３年間の人脈を大切に　卒業控え自らの成長等発表

（札幌市 2023-02-24付）

　市立札幌みなみの杜高等支援学校（田中進一校長）は７日、学習成果を発表する第４回実践交流会を開いた。卒業を控えた３年生が、これまでの学校生活を振り返って、自らの成長や課題について地域の人々に発表した。

　実践交流会は、生徒たちが１年間を振り返り、自身の成長や今後の課題などを発表することで、卒業後の就職先などで生かすことが目的。保護者や地域住民、学習を支える地域の「協育サポーター」、在学生らが出席した。

　はじめに、生徒たちがそれぞれ選択したキッチンコース、ファームコースなど、校内で運営する「杜カフェ」の７つの職業コースの活動を発表＝写真＝。各コースの代表生徒が、年度当初に立てた経営計画を振り返った。

　カフェで使用する皿などを製作する工房コースの生徒は、新メニューのカレー用の皿を、使いやすさや色合いを重視しながら、生徒同士で試作品を評価し合って完成させた。製作を振り返って「今後はお客さまのニーズを探る取組に力を入れるべき」と話した。

　接客や宣伝を担当するセンターコースの生徒は「いつも同じ接客方法で対応できるわけではない。その時に何を求められているか考えて行動することが大切だ」と学習成果を語った。

　このほか「３年間で見つけた自分らしさ」などをテーマに、個人のポスター発表やプレゼンテーションなどを行った。

　発表を聞いた連携企業の関係者は「３年間で築いた人脈を大切にしてほしい。社会に出てつまずいたときに、きっと助けになる」とエールを送った。

(札幌市 2023-02-24付)