１定札幌市議会代質（２１日）

（札幌市 2023-02-24付）

９年の学び大切に価値創出の力育む　次期教育振興計画　目指す子どもの姿

　札幌市教委の檜田英樹教育長は、次期市教育振興基本計画で目指す子どもたちの姿について「小中９年間の連続性のある学びを大切にしながら、将来のまちづくりにもつながる新たな価値を創出する力を育む」と方向性を示した。

　計画は、６年度から１０年間の教育施策を総合的に示すもの。昨年７月に検討会議を設置し、５年度中の策定を目指している。

　檜田教育長は「多様性を認め合い、協働しながら持続可能な社会の創り手となる教育を推進していくことが重要」と話した。

　國安政典議員（公明党）の質問に対する答弁。

児童心理司１０人増員へ　児相の５年度体制

　札幌市の町田隆敏副市長は、児童相談所の体制強化のため、５年度に児童心理司を１０人増員する方針を示した。心理的なケアを充実させる。

　市内で年間２０００件を超える児童虐待に対応するために、ここ３年間で２９人の児童福祉司を増員したほか、専任医師や弁護士などを配置するなど体制整備を進めてきた。加えて、子どもの意見を聞き取って代弁するアドボケイト制度を導入する予定とした。

　町田副市長は「より高度な専門性を持つ職員の育成を図りながら、相談体制の強化に取り組む」と述べた。

　國安議員の質問に対する答弁。

完全無償化は困難　学校給食費

　檜田教育長は、学校給食費の無償化について「これ以上の支援は現時点では難しい」と述べ、完全無償化は困難とした。

　市は、施設設備費や運営費などを公費負担、食材費のみを保護者負担としている。また、生活困窮世帯に対しては就学援助制度などで給食費を支援している。

　給食の質については、５年度からの公会計化によって、計画的に食材を購入することで、安全で栄養バランスの取れた給食を提供するとした。

　太田秀子議員（共産党）の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-02-24付)