札幌市教委　６年度教員採用選考検査　小中一貫教育枠を新設　幼小、中高各区分５人登録

（札幌市 2023-02-24付）

　札幌市教委は、６年度教員採用選考検査（札幌市採用希望）から「小中一貫した教育」推進枠を新設する。小学校・幼稚園教諭、中学校・高校教諭の各区分から５人ずつ程度登録する予定。２校目の配属先は原則、１校目と異なる校種となる。このほかの変更点として、臨時教員特別選考の資格要件の緩和などを示した。第１次検査は６月１８日、第２次検査は８月５、６日に行う。

　市教委は、４年度から全ての市立小・中学校で「小中一貫した教育」をスタート。中学校区を基本としたパートナー校間で、義務教育９年間を見通した系統性・連続性のある教育活動などを推進している。

　その一層の推進を図る観点から、６年度教員採用選考検査で新たに「小中一貫した教育」推進枠を導入する。

　「小学校・幼稚園教諭」「中学校・高校教諭」の各区分における採用予定者数のうち、５人ずつ程度を登録する予定。登録者は、受検区分にかかわらず①小学校、義務教育学校前期課程②中学校、義務教育学校後期課程、中等教育学校前期課程―のいずれかに配属し、２校目は原則、１校目とは異なる校種に配属する。

　小学校教諭普通免許状と中学校教諭普通免許状の両方を所有または取得見込みの者に対し、出願時に推進枠での採用を希望するか確認。選考の結果、推進枠での登録の対象とならなかった希望者は、出願した受検区分における選考の対象となる。

　このほかの変更点として、臨時教員特別選考の資格要件を緩和。出願しようとする受検区分と異なる職種の勤務実績も資格要件に該当するとした。

　例えば、養護教諭区分で出願する場合、市立小学校の通常学級や特別支援学級における臨時的任用教諭としての経験も、資格要件に該当する勤務実績としてみなす。

　また、中学校・高校教諭区分における第２次検査の実技（音楽）の歌唱課題を「初見歌唱」から「あらかじめ指定した課題曲の歌唱」に変更する。

　検査の詳細は、３月下旬に公開予定の実施要領で周知する。

(札幌市 2023-02-24付)