実態調査の意向示す　札幌市教委　部活動地域移行

（札幌市 2023-02-27付）

　札幌市教委の檜田英樹教育長は２２日の市議会第１回定例会代表質問で、部活動の地域移行に向けて実態調査を行う考えを示した。生徒、保護者の思いを受け止めつつ、市長部局や関係機関と連携しながら検討を進めるとした。

　スポーツ庁と文化庁は昨年１２月に「学校部活動および新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を策定。５年度から７年度までを改革推進期間として位置付け「可能な限り早期の実現を目指す」とした。

　少子化に伴う学校規模の縮小などによって部活動数や部員数が減少傾向にあり、檜田教育長は「希望する部活動に入れない、活動に必要な人数がそろわないなど、様々な課題がある」との認識を示した。

　地域における新たな活動環境を整備する必要性を示し「市長部局や関係団体との連携のもと、子どもたち一人ひとりの多様なニーズに応じたスポーツ・文化芸術の体験機会の創出に向けて検討を進めていく」とした。

　秋元克広市長は「市教委や関係部局、関係団体からなる協議の場を設置し、検討を深めていきたい」との方針を示した。

　小須田ともひろ議員（自由民主党）の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-02-27付)