札幌澄川西小 提携協定締結式　韓国･屯山小と姉妹校に　国際感覚備えた人材育成へ

（札幌市 2023-03-09付）

協定書を交わす千徳校長（左）と朴校長

　札幌市立澄川西小学校（千徳直美校長）は、札幌市の姉妹都市である韓国・大田広域市の屯山（ドゥンサン）小学校と姉妹校提携を結んだ。本年度、初めてオンライン交流に取り組んだことがきっかけ。今後も継続的な交流に取り組み、国際感覚を備えた人材育成、友好関係の深化などを目指す。２月中旬、澄川西小で締結式が執り行われ、千徳校長と屯山小の朴鍾勇（パク・ジョンヨン）校長が協定書を取り交わした。

　札幌市と大田広域市は、平成２２年１０月に姉妹都市提携を結んだ。３年度からは、市教委と市総務局、大田広域市が連携し「姉妹都市オンライン学校交流事業」を実施している。

　澄川西小は本年度この事業に参加し、昨年１０月下旬と１１月下旬の２回、屯山小とオンラインを活用した交流活動を展開。両校の６年生がグループごとに自己紹介、学校や自国の文化の紹介、質疑応答などを行い、親睦を深めた。

　今後も継続的な交流を通じて児童に異文化を知る機会を提供し、国際感覚を備えた人材育成を図るとともに、両校および両市の友好関係を一層深めるため、姉妹校提携を結ぶこととした。

　当日、朴校長らが来校し締結式を執り行った。

　札幌市教委の檜田英樹教育長は、国際化が進む札幌で「様々な文化を知り、人種や国境を超えて認め合い、豊かなコミュニケーションを図っていくことは、これから皆さんが生きていく上でとても大切なこと」と強調。「言葉や互いの文化・風習などについて学ぶことの楽しさを感じ、経験を通して国際的な視野で学び続けていくことを期待している」と祝辞を述べた。

　続いて、千徳校長と朴校長が協定書に署名し、交換した。

　千徳校長は、交流を通して新しいことに自ら挑戦してきた６年生の姿を振り返りながら「６年生が取り組んだ“つながる”活動を、今度は澄川西小の全員でつなげていきたい」と話した。

　朴校長は「オンライン交流だけではなく、もう一歩進んで、直接会えることを期待している」と述べた。

　また、裵炳洙（ベ・ビョンス）駐札幌大韓民国総領事の祝辞を高麗薰（コ・リョフン）副領事が代読し、両校の交流の活性化などを期待した。

　最後に、６年生代表児童２１人がよさこいソーランを披露し朴校長らを歓迎した。

(札幌市 2023-03-09付)