１定札幌市議会予算特別委（７日）

（札幌市 2023-03-10付）

改築等の工期延長半年程度を想定　週休２日工事導入で学校施設整備の影響

　札幌市教委の池田秀利学校施設担当部長は、建設産業における６年度以降の週休２日制導入が学校施設整備に及ぼす影響について「大規模改築などの工程において、半年程度の工期延長が想定される」と述べた。

　また、現行制度での国の公立学校施設整備費補助は２ヵ年以内の事業が対象で、週休２日制の導入によって工期が２ヵ年を超えた場合は対象外となる。そのため、札幌市を含む政令指定都市の教育委員会は昨年１１月、２ヵ年以上の工期を要する事業も補助対象とするよう要望したと報告した。

　田島央一委員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

自主的な活動へ教育環境を整備　さっぽろっ子宣言「プラスのまほう」

　札幌市立全小・中学校共通の合言葉・さっぽろっ子宣言「プラスのまほう」について、札幌市教委の長谷川正人学校教育部長は「子どもたちが合言葉に込められた思いに基づいて自主的な活動ができるよう、教育環境の整備を図る」と述べた。

　さっぽろっ子宣言は、市内１０区の中学校の代表生徒でつくる子ども運営委員会が中心となり、児童生徒へアンケートを行うなどしてことし２月に策定。個性を認め合い、物事を明るく前向きに考えようとの思いを込めた。

　今後は、宣言に基づく取組を小中一貫した教育のパートナー校同士で進めたり、各校の取組を交流する場を設けたりするなどの考えを示した。

　くまがい誠一委員（公明党）の質問に対する答弁。

登録者数減少傾向１月で１２７６人　スクールガード

　札幌市教委は、児童の登下校時に見守り活動を行うボランティア「スクールガード」の登録者数が減少傾向にあり、ことし１月時点で１２７６人だったこと報告した。

　スクールガードは、市内の小学校や幼稚園、特別支援学校を対象に、登下校時の横断歩道での見守りや不審者への対応をボランティアで行ってもらうもの。

　市教委によると、ことし１月時点の登録校は７８・７％に当たる１６６校で、登録者数は１２７６人だった。一方で、ピーク時の平成２７年度の１９４校、２０４３人から減少傾向にあり、担い手の確保が課題とした。

　池田学校施設担当部長は「広報さっぽろを活用するなど人材確保に向けて周知に努めていく」と述べた。

　くまがい委員の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-03-10付)