郷土料理　学校で指導必要３割超　食育　７２・４％が関心　札幌市　市民意識調査

（札幌市 2023-03-13付）

　札幌市は、４年度第４回市民意識調査の結果をまとめた。食育への関心の有無を尋ねると、７２・４％が「関心がある」と答えた。郷土料理などの伝承に必要なことについて「子どものころに学校で教わること」を挙げた人は３４・４％で、特に３０歳代の回答率が高かった。

　調査は昨年１２月、市が無作為に抽出した１８歳以上の男女５０００人を対象に、食育のほか、シティープロモートの推進や成年後見制度など５項目について尋ねた。４６・９％に当たる２３４３人から回答を得た。

　食育への関心の有無を問うと「ある」「どちらかといえばある」と答えた人の割合は７２・４％だった。理由は「食生活の乱れが問題になっているから」「子どもの心身の健全な発育のために必要だから」と答えた割合が高かった。

　郷土料理や伝統料理を受け継ぐために必要なことを尋ねると「親から家庭で教わること」が最多の７８％、「普段食べているもののうち、どれが郷土料理や伝統料理かを知る機会を増やすこと」が３４・９％、「子どものころに学校で教わること」が３４・４％と続いた。

　年代別にみると、「子どものころに学校で教わること」の回答率は特に子育て世代で高く、３０歳代では５１％に上った。

　市は調査結果を、第４次市食育推進計画の策定に当たって施策の参考にするとしている。

(札幌市 2023-03-13付)