１定札幌市議会予算特別委（７日）

（札幌市 2023-03-13付）

１０地区で意見交換　うち６地区検討委　学校規模適正化

　札幌市教委の池田秀利学校施設担当部長は７日の市議会予算特別委員会で、学校規模適正化の取組状況について報告した。

　４年４月以降、市内１０地区において地域の代表者やＰＴＡ役員らと意見交換を重ねており、うち６地区で検討委員会を設置し具体的な協議に突入した。

　検討委員会では「通学区域の見直しの必要性、通学路の安全確保について、期間を定めずに丁寧に協議していただいている」と報告。地域コミュニティー施設や児童会館の複合化、学校跡活用や避難所などについても、市民文化局や子ども未来局など関係部局の職員を交えて話し合っているという。

　このほか、オープンハウス型の住民説明会を開催するなど「地域の方々に取組の意義を丁寧に説明するとともに、検討内容や経過を広く知らせ、具体的な協議にも参加いただくなど、理解を得ながら進めている」とした。

　「今後も、子どもたちにとってより良い教育環境を整えていきたい」と述べた。

　太田秀子委員（日本共産党）、三神英彦委員（自由民主党）の質問に対する答弁。

研修充実や手引改訂へ　食物アレルギー対応

　池田部長は７日の市議会予算特別委員会で、児童生徒の食物アレルギー対応として、研修の充実や手引の適宜改訂などに努める考えを示した。

　各学校では、毎年全児童生徒の保護者に食物アレルギーの有無を文書で確認。対象の児童生徒については保護者と連携し、具体的な学校での対応について検討している。

　その上で、担任や栄養教諭、養護教諭だけではなく、全教職員で情報を共有し、児童生徒一人ひとりの個別の状況を踏まえて丁寧に対応している。

　食物アレルギーを持つ児童生徒が年々増加していることから「様々な機会を捉えた研修の充実に努めるとともに、学校給食における食物アレルギー対応の手引を適宜改訂するなど、未然予防の観点による取組を進め、どの子どもにとっても安全・安心な学校給食が提供されるよう努める」とした。

　竹内孝代委員（公明党）の質問に対する答弁。

多様な学び充実へ体制拡充する方針　星友館中

　市教委の長谷川正人学校教育部長は７日の市議会予算特別委員会で、市立星友館中学校における多様な学びの充実に向けて、体制の拡充を行う方針を明らかにした。

　本年度、道内初の公立夜間中学として星友館中が開校。現在、年代や国籍など多様な８９人の生徒が在籍し、それぞれのニーズに合わせた学びの場を提供している。

　想定以上のニーズの高さなどを受け、生徒へきめ細かな対応を行うため多様な学びの場の整備など体制の拡充を行う予定を示し「星友館中に通う生徒の誰もが安心して学び続けられる学校を実現するため、引き続き適切な支援を行っていきたい」と述べた。

　前川隆史委員（公明党）の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-03-13付)