札幌市教委　子の安全確保へ通知　確実な引き継ぎを　問題行動、不登校支援など

（札幌市 2023-03-14付）

　札幌市教委は２月２７日、各園長・学校長宛てに「学年末（卒業期）から新学期にかけての子どもの安全確保に係る指導および命を大切にする指導の徹底」について通知した。交通安全、問題行動、不登校児童生徒支援など、指導に当たってのポイントを整理。子ども一人ひとりが安心して新学期を迎えられるよう、学年間・校種間等で確実に引き継ぐことなどを呼びかけている。

　学年末から新学期にかけては、学習環境や人間関係に大きな変化が生じる時期であることを踏まえ、「学年末および春季休業中の指導」「新学期の指導」「継続的な視点が必要な対応」についての留意事項を示した。

　重点は「子ども一人ひとりが安心して新学期を迎えることができるよう、学年間・校種間等で確実に引き継ぐ」「子どもが学校生活における問題や課題を主体的に発見し、その解決に向けて自ら目標を設定し行動できる“自己指導能力”を育む」の２点。

　学年末および春季休業中は、「融雪期の危険性の周知と事故防止」など交通安全に関する指導に関する３点、「安全なインターネット・ＳＮＳ利用」など問題行動に対する指導に関する７点をポイントとして掲げた。

　新学期の指導については、特に始業式当日の朝、連絡なく登校していない児童生徒がいた場合、迅速・確実に連絡を取り状況を確認するとともに、管理職に報告し組織的に対応するよう求めている。

　継続的な視点が必要な対応として、不登校児童生徒への継続的・計画的な支援、児童虐待への対応を掲げ「長期間会えていない子どもや虐待が疑われる家庭についての確実な引き継ぎを行うとともに、休業中においても子どもや家庭の状況を把握する」よう求めている。

　市教委は、指導の徹底を図るためのチェックリストを作成。指導内容を重点化するなどして、学校が家庭・地域と一丸となって指導に当たるよう呼びかけている。

(札幌市 2023-03-14付)