札幌宮の森中科学部 工作教室等　ＳＹＤボランティア奨励賞　最高賞の文科大臣賞に

（札幌市 2023-03-15付）

　札幌市立宮の森中学校（荒川芳央校長）科学部は、公益財団法人修養団主催の４年度ＳＹＤボランティア奨励賞で最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。小学生や幼児に科学工作体験を提供するイベントを定期的に開催するなど「実験や工作を通して科学の楽しさを伝える」ボランティア活動が評価された。

　２月２８日、部員１６人が市教委を訪問し、檜田英樹教育長に受賞を報告した＝写真＝。

　ＳＹＤボランティア奨励賞は、ボランティア体験・実践に取り組んでいる個人および学校、ＰＴＡ、子ども会、グループなどを表彰するもの。「私たちの幸せの種まき」をテーマに、触れ合い、思いやり、喜びを伴ったボランティア活動を募っている。

　宮の森中科学部は、小学生や幼児に科学工作体験を提供するイベントを開催するなど「実験や工作を通して科学の楽しさを伝える」をテーマとしたボランティア活動に取り組んでいる。

　公的機関が主催する行事に参加する形で始まったが、活動に賛同した卒業生保護者らが中心となって団体をつくり、その主催で月１回程度イベントを開催するまでに活動が広がった。

　太陽光を浴びると色が変わるビーズを使ったアクセサリー作り、光の屈折を応用しカードを水に入れると見えなくなる実験など、生徒が中心となって科学工作体験を企画。各ブースに生徒が立ち、小学生らに教えている。

　触れ合いを通して児童生徒相互の成長につながっていることなどが評価され、最高賞の文部科学大臣賞に選ばれた。

　部長の大村凜太郎さん（２年）は「この受賞を通して、自分たちの活動に自信を持つことができた」と喜びを述べた。

　檜田教育長は「もっと大きなイベントで活動の成果を発揮したり、評価される機会があると良いと感じる。そのためにも、地域の人々に愛され、長く続く活動をしてほしい」と期待した。

　顧問の髙橋伸弘教諭は「宮の森中は、障がいのある子とない子が共に学び合うインクルーシブ教育を推進する教育活動を積極的に行っている。科学部の活動でも、障がいのある子が楽しく参加できるバリアフリーの活動を目指した勉強会を行った。そのような点も評価されたことをうれしく思う」と話した。

(札幌市 2023-03-15付)