4年度給食フードリサイクル 教材活用9割超271校 5年度堆肥活用校203校 札幌市教委
(札幌市 2023-03-10付)

 札幌市教委は、4年度さっぽろ学校給食フードリサイクル事業に関する報告をまとめた。フードリサイクル作物を教材として活用した学校は、全小・中・特別支援学校の9割を超える271校。フードリサイクルの仕組みについての理解の深化や興味・関心の高まりなどが成果として寄せられた。5年度のフードリサイクル堆肥活用校は、4年度と同程度の203校を指定し、食育・環境教育の充実を図っていく。

 市教委は、平成18年度から学校給食フードリサイクル事業を実施。調理くず、残食などの生ごみを堆肥化し、堆肥を活用した食物をフードリサイクル作物として学校給食で提供している。

 本年度は、6月下旬~7月下旬と8月下旬~10月上旬の2回、レタス計5197㌔㌘を289校に、12月上旬にタマネギ計1万7799㌔㌘を299校に提供した。

 市立小・中学校、特別支援学校全299校を対象に実施した活用状況調査結果をみると、フードリサイクル作物を教材として活用した学校は、9割を超える271校だった。内訳は、小学校189校、中学校78校、特別支援学校4校となっている。

 活用した学校の指導内容については「フードリサイクル」が264校、「地産地消」が195校、「生ごみの資源化」が113校、「生育等」が53校となった。

 指導時間は、給食時間が最多の250校だった。教科に充てて指導した学校は28校。小学校では社会科、生活科、家庭科、中学校では理科、技術・家庭科などに位置付けていた。このほか、総合的な学習の時間(18校)、特別活動(43校)が挙がった。

 指導方法は、資料配布が204校で最多。掲示物が110校、担任による指導が99校、校内放送が97校、栄養教諭・栄養職員による指導が78校と続いた。

 指導による児童生徒の変容については「仕組みを理解」が181校、「興味・関心の深化」が186校、「地産地消への関心」が142校、「残量減少」が97校となった。

 家庭・地域への情報提供の方法については、給食だよりが最多の281校。このほか、学校便りが6校、試食会が12校、学校ホームページが113校となった。

 市教委は「今後も市学校給食会、市農業協同組合等と連携し、作物に係る情報周知の徹底と安定供給に努めたい」としている。

(札幌市 2023-03-10付)

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