全国のへき地教育等充実へ　道教育大など４大学が協定締結　学校規模縮小化等対応へ連携

（学校 2023-03-13付）

左から蛇穴学長、河野学長、佐野学長、西田学長

　道教育大学と長崎大学、鹿児島大学、琉球大学の４大学は２月２８日、東京都内の学士会館でへき地・離島・小規模校教育に係る連携協定を締結した。へき地・小規模校教育に特化した大学間連携は全国でも初めて。４大学は今後、包括的かつ緊密な連携のもと、各大学の資源を有効活用しながら日本の学校規模縮小化への対応とへき地・小規模校教育を応用した「令和の日本型学校教育」の実現に向けた様々な取組を展開する。

　協定は、各大学のへき地・小規模校教育研究を生かした地域の即戦力となる教員養成とへき地・小規模校に勤務する現職教員への支援について、互いの資源を生かして発展させることを目的に締結したもの。へき地・小規模校教育のプラットフォームを構築し、教育・研究成果の地域への還元を図る。

　締結式には道教育大の蛇穴治夫学長、長崎大の藤本登教育学部長、鹿児島大の有倉巳幸教育学部長、琉球大の萩野敦子教育学部長のほか、来賓として文部科学省総合教育政策局教育人材政策課の小畑康生教員養成企画室長が出席した。　

　協定書に署名後、蛇穴学長と３大学の教育学部長があいさつ。続いて小畑教員養成企画室長から４大学が連携して取り組む教員養成と教員研修に対する期待が述べられた。

　翌３月１日に開かれた各学長による締結式および懇談会には、道教育大の蛇穴学長をはじめ長崎大の河野茂学長、鹿児島大の佐野輝学長、琉球大の西田睦学長、来賓として文科省総合教育政策局の後藤教至教育人材政策課長が出席。蛇穴学長を除く３大学の学長が協定書に署名したあと各学長があいさつしたほか、後藤教育人材政策課長は「全国のへき地・離島・小規模校の教育を４大学が中心となって充実させてほしい」と期待した。

(学校 2023-03-13付)