情報活用能力育成へ八雲町教委　グーグル　自治体ＰＧ　総合学習で展開　６年度まで全中学校で導入

（市町村 2023-03-17付）

　【函館発】八雲町教委は５年度から、町内中学校２・３年生の総合的な学習の時間に「グーグルフォーエデュケーションパートナー自治体プログラム」を位置付ける。次年度の八雲中学校と落部中学校を皮切りに、６年度までに町内全４中学校において、探究学習の教育課程を編成し実施する計画。具体的には、２年生と３年生で取り組む探究学習で、生徒の興味・関心に基づいた個人のテーマを設定し、情報の収集や整理、発信などの活動を通して情報活用能力を育成。主体的・対話的で深い学びの実現を目指す。

　町は、クロームブックおよびクラウド型教育プラットフォームのグーグルフォーエデュケーションツールを利用し、教育現場のＩＣＴ化を支援するパートナー自治体プログラムに参画しており、これまで小学生と保護者を対象に、グーグルの講師がアプリケーションの効果的な使い方やインターネットリテラシーを高める家庭教育に関する知識を伝えるＩＣＴ活用学習などを実施してきた。

　今後は学習活動の充実に向け、総合的な学習の時間における活動の一部の段階において、グーグルの講師が来校およびオンライン上でインターネット検索の方法やまとめ方、心得などを生徒たちに直接指導する予定となっている。

　５年度は八雲中で２・３年生、落部中で３年生の活動を実施し、６年度に野田生中と熊石中で完全導入する計画としている。

　次年度からの実施に先駆けて、７日にはグーグルから講師を招き、八雲中で「グーグルフォーエデュケーションパートナー自治体クロームブック活用教室」を実施した。

　同校２年生たちは安全で正確な情報の収集方法や学習したことを効果的に表現する方法などを学習。表現方法については、相手に伝えやすくするために、様々なスライドを対比させて提示し、適切な文章量や文字のサイズ、色使い、効果的な画像の使い方など、専門的で実社会でも使われている技術や留意点を学んだ＝写真＝。

　自治体プログラムの教育課程位置付けについて、町教委の小林卓也参事は「生徒の主体的・対話的で深い学びを構築するとともに、新しい八雲スタイルを確立できれば」と期待を寄せている。

(市町村 2023-03-17付)