稚内潮見が丘小など２団体　宗谷局　管内教育実践表彰

（道・道教委 2023-03-30付）

稚内潮見が丘小

　【稚内発】宗谷教育局は、４年度管内教育実践表彰の受賞団体を決定した。学校教育は稚内市立潮見が丘小学校、社会教育は利尻麒麟獅子舞う会が選出された。

　受賞者と功績概要はつぎのとおり。＝敬称略＝

◆学校教育

▼稚内市立潮見が丘小学校（吉﨑健一校長、児童数３０４人）

　同校は「明日も行きたい大好きな学校」を掲げ、子ども同士がつながって学び合える学校、教職員のつながりで組織的な学校、保護者・地域とつながり合う学校を目指し、学校と家庭、地域が協力して、知・徳・体の調和の取れた力の育成に努め、大きな成果を上げている。

　特にスクールガード・リーダーを中心に、学校と地域が一体となって連携した見守り活動を行うなど、児童が安全で安心して過ごすことができる地域づくりの取組は、創意に富んだ教育活動として高く評価されている。

　５・６年生が、総合的な学習の時間に校区内の危険な個所についてグループ協議を行い、マップにまとめている。マップは全校児童に配布している。

　毎年１１月には「スクールガード感謝の集い」を実施。３年度はスクールガード・リーダーのビデオインタビューを全校児童で視聴している。

◆社会教育

▼利尻麒麟獅子舞う会（畑宮宗聡会長、会員１２人）

　同会は、大正中期で途絶えた「麒麟獅子舞」を復活させ、神社での奉納舞を続けるとともに創作舞「利尻」のほか郷土芸術の保存や伝承、創造に優れた取組を実践しており、復活を機に島を取り巻く歴史と人をあらためてつなぎ直し、新たな文化として継承する実践活動は、高く評価されている。

　復活から２０年を迎える本年は、利尻麒麟獅子の故郷、鳥取市秋里にある荒木三嶋神社で舞う予定。

　利尻町の長浜地区は、明治時代に鳥取から開拓移住した「因幡衆」と呼ばれる人々が多く暮らした地域で、毎年６月２０日に長浜神社で奉納舞を行っている。

　利尻島と鳥取の双方にとって、高齢化や人口減などと直面する難しい時代と向き合う活力を育んでおり、特別養護老人ホームでの舞も恒例となっている。

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利尻麒麟獅子舞う会

(道・道教委 2023-03-30付)