秋元札幌市長　当選後初登庁　持続可能な発展の礎に　子育て支援、五輪招致など

（札幌市 2023-04-17付）

３期目の決意を語る秋元市長

　札幌市長選挙で３選を果たした秋元克広氏が１２日、市役所に初登庁し、臨時会見を開いた。冬季五輪の招致については、選挙戦を通して賛否の声が上がったことを踏まえ「公開討論会を含めた議論の場を設ける必要がある」との認識を示した。

　秋元市長は、２期８年の市政を振り返り「政令市移行後、初めて人口減少に転じるなど、新たな局面を迎えている」と述べ、新たな任期を「持続可能な発展の基礎とする大切な期間」と強調。医療・福祉、子育て支援や経済対策による魅力向上へ「車の両輪で進めていく必要がある」と話した。

　その上で、物価高騰等への対応に向けた早急な補正予算の編成や、年内をめどに新たなアクションプランの編成作業に取りかかる考えを示した。

　冬季五輪招致については、選挙戦を通して上がった市民の不安や懸念を「真摯に受け止める」と強調。今後は、開催時期や招致の進め方などへの市民理解浸透に向けて、公開討論会の開催などを視野に「対話を深めなければならない」と述べた。

　このほか、学校給食費の無償化に関わっては、年間予算約１９０億円のうち「保護者には食材費として総額８０億円程度を負担していただいている。この部分をできるだけ小さくしたい」と説明。

　一方で、無償化に当たっては市の単独費で賄う必要があるとし「子育て世帯の負担軽減のため、医療費などを含めた全体の施策・財源を勘案していきたい」と述べた。

(札幌市 2023-04-17付)